>  > 向井太一 × iriが語る、音楽との出会い

『TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017』特集第3弾

向井太一 × iriが語る、ポップスとR&B/HIPHOPが接近した世代観「フロウの感覚に近さがある」

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 スペースシャワーTVが主催し、3月3日~7日にわたって開催される「都市と音楽の未来」をテーマにした音楽とカルチャーの祭典『TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017』。中でも3月5日に渋谷WWW Xで開催されるライブイベント『NEW FORCE』は、2017年期待の新人アーティストによるショウケース。事前に発表された今年注目のアーティスト10組(iri/saucy dog/SIX LOUNGE/Shuns‘ke G & The Peas/ドミコ/For Tracy Hyde/向井太一/YAJICO GIRL/ReN/The Wisely Brothers)の中から5組が出演して熱演を繰り広げる。今回はその中でも、類まれな歌声とモダンなプロダクションを武器にソウル・ミュージックを更新する向井太一とiriの2人に集まってもらい、お互いの音楽の魅力や同世代ならではの話、そして2人の音楽が生まれる場所について語ってもらった。(杉山 仁)

「両親や兄弟の影響でボビー・ブラウンを聴いた」(向井太一)

――今回2人が出演するライブシリーズ『NEW FORCE』には、去年で言うとSuchmosやDAOKO、never young beach、Mrs. GREEN APPLE、LILI LIMIT、ぼくのりりっくのぼうよみなどが選ばれています。まずはこの企画に選出された感想を教えてもらえますか?

iri:それはもう……とても嬉しかったです。

向井太一(以下向井):選ばれている人たちも共感できる人たちで、僕もすごく嬉しかったです。ドミコとは共演したこともあり(2016年10月の『exPoP!!!!!』)、そのときに観たライブもめちゃくちゃよかったんです。やっている音楽のジャンルは自分とは全然違いますけど、いい意味での“えぐみ”があって、ロウが強い演奏でかっこよかったです。

iri:私はShuns‘ke Gくんとはライブで共演したことがありますね。音楽自体はもちろんなんですが、ライブがかなりいいアーティストなんですよ。

向井:そして、僕は特にiriちゃんの音楽が好きです。これはもう色々なところで言い過ぎているんですけど……(笑)。

iri:(笑)。私もこの間、スペースシャワーTVに出演したときに、(最近好きなアーティストを訊かれて)「向井太一くん」と話したところですよ。

――まさに相思相愛という感じですね。2人の関わり合いというと、以前向井さんが主催したイベントにiriさんが出演したことがあるそうですね?

向井:それが最初に知り合ったきっかけです。昨年の6月だったと思います。僕は(iri『会いたいわ/ナイトグルーヴ』などのアートワークを担当する)kyneさんのイラストが好きで、そこからiriちゃんを知ってオファーをしました。

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向井太一

iri:でも、そのときはゆっくり話せなかったんです。ライブのあと、音源を聴いてハマって、さらにうちの母親もハマって……(笑)。

向井:おお、めちゃくちゃ嬉しいです(笑)。

――お互いの音楽にどんな魅力を感じますか?

向井:僕はまず「声」に惹かれました。iriちゃんは歌が(技術的に)上手いだけではないボーカリストだと思うんですよ。以前はギター一本でライブをやっていたこともあって、より声が印象に残ったのかもしれないですね。歌声を聴いた瞬間に度肝を抜かれました。

iri:私もまさに同じで、向井くんの「声」がいいと思いました。同世代の男性アーティストでどストライクな声の人はなかなかいなかったんですが、向井くんは声もすごいし、トラックもかっこいい。

向井:あと、iriちゃんのボーカルはちょっとラップっぽくなることがありますよね。僕は曲作りのときに、ループしたトラックに即興で歌を加えていくんですけど、そのフロウの感覚にすごく近いものを感じます。あと、時々レゲエっぽくなる曲もありますよね。僕も曲作りのときはレゲエに寄ることが多いので、そういう意味でも勝手に親近感を感じます。

――向井さんは両親がレゲエを聴いている環境で育ったそうですね。iriさんも幼少期から音楽好きの家庭に生まれたんですか?

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iri

iri:うちはそうでもなかったですよ。母親が音楽好きでボサノヴァはよく家でかかっていましたけど、それに影響を受けて音楽を沢山聴いていたというわけでもなかったんです。

向井:へえ。iriちゃんはてっきり小さい頃から色んな音楽を聴いてきたんだろうと思っていました。どうやったらそんな声になるんだろう……!

――2人ともブラック・ミュージックの要素を大切にしているという意味ではとても近い雰囲気がありますが、お互いソウルやR&Bに触れたきっかけはどんなものだったんですか?

iri:聴いてきた曲はかなりかぶっていそうですね(笑)。私の場合、小学校5年生の頃からダンスをやっていたんですよ。曲名までは知らなかったけれど音楽に合わせて踊っていて、そこから次第に曲自体に興味を持つようになりました。ダンスのときに流れていたのは、ニーヨだったと思います。それからアリシア・キーズがグラミー賞の授賞式で披露した「If I Ain't Got You」のパフォーマンス映像を見て、本当に衝撃を受けて……。女性でパワフルな歌声を出している姿がかっこよくて、最初に観たときは涙が出ました。

――2005年のパフォーマンスですね。ピアノの弾き語りと歌だけで観客の心をかっさらっていく凄まじい演奏でした。

向井:ああ! 僕も観てます。

iri:その影響もあり、私はもともとアリシア・キーズみたいに歌い上げるタイプのシンガーに憧れていたんです。でも、だんだんヒップホップも好きになってきて、(ヒップホップ的な)言葉遊びをしながら、同時に(R&B的な)ソウルフルな歌い方もするようになったんですよ。

向井:僕は両親や兄弟の影響でボビー・ブラウンを聴いたのが最初でした。なので、(ニュー・ジャック・スウィングの大袈裟な)シンセの音を聴くと今でもピクッとなります(笑)。ブラック・ミュージックに最初に触れたのはきっと、母親のお腹の中にいるときですね。

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