NMB48、新曲「僕以外の誰か」でアグレッシブな側面を強く押し出す

 今回私が聴いたCDは、『僕以外の誰か』のType-Aでした。そのため、もう1曲のカップリングはTeam Nの「孤独ギター」。作曲を担当しているのは山本彩です。彼女は、NMB48の前作「僕はいない」では「今ならば」を作曲し、2016年のソロ・アルバム「Rainbow」では作詞作曲もしていました。そして、これだけなめらかにしてキャッチーなメロディーを「孤独ギター」で聴くと、すでに一人前のソングライターだと感じます。編曲はAKB48関連ではおなじみの野中“まさ”雄一。ヘヴィなギター・ロックに仕上げています。

 ここまで紹介してきたように、『僕以外の誰か』のType-Aでは、3曲は鮮やかなまでにそれぞれ別のベクトルを向いています。そんな中でも「僕以外の誰か」は、NMB48のアグレッシブな側面を強く押し出している楽曲なのです。

■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。Twitter

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