PerfumeのNY公演を観て来たーー北米ツアーを笑顔で完遂、“憧れの地”への夢は続く

Perfume、NY公演レポート

 後半には、ライブ定番曲「ポリリズム」などを披露し、さらに会場のボルテージを上げていく。そして、インディーズ時代のシングル『スウィートドーナツ』に収録のジューシィ・フルーツのカバー曲「ジェニーはご機嫌ななめ」を歌唱。曲の合間には観客が「NOCCHI」「A-CHAN」「YUKA CHAN」とコールするなど、彼女たちの出自である“アイドル”らしい、キュートな一面も見せつけた。最後は「チョコレイト・ディスコ」を披露し、熱狂の中、本編は幕を閉じた。

 さらに、「ワン・モア・ショー!」のコールに、アンコールで応える。「Our dream will continue!」とあ~ちゃんが笑顔で言い切ると、これからへの強い決意が詰まった楽曲「STAR TRAIN」を披露し、北米での全5公演が終了した。

 彼女たちがかねてから目標としている会場、マディソンスクエアガーデンは、今回の会場の目と鼻の先にある。キャパシティは約7倍。しかし、興奮した様子で話しながら、笑顔で会場を後にしていく現地の観客を目の当たりにし、これがただの夢では終わらないことを予感した。NYでその実力を遺憾なく発揮した“チームPerfume”の挑戦は、まだまだこれから。筆者が次にPerfumeの海外公演に参加する時、彼女たちはどんなステージに立っているのか、と想像するだけでワクワクする。海外でも臆することなく、堂々とパフォーマンスする姿を目にして、もしも彼女らがMSGでライブをする時には、必ず駆けつけよう、と決意した。まずは10月から開催する『Perfume 6th Tour 2016「COSMIC EXPLORER」DOME Edition』で、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、期待が高まった。

ライゾマティクスによる衣装展示 ファンには嬉しい「撮影OK」

 また、同日には、歴代の衣装やポスターなどを展示する『Perfume: A Gallery Experience Supported by Rhizomatiks』も、ニューヨーク・チェルシーのPure Spaceで開催。展示会場は多くの人で賑わい、日本から来たファンと現地のファンによる、国際交流も見ることができた。筆者自身も、会場付近で「Perfumeの展示を見に来たの?」と現地のファンに話しかけられ、国境を越えた熱い思いを感じることができた。

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 同展示の見どころは、先日のリオオリンピック閉会式の引継ぎセレモニーや、『ミュージックステーション』でのELEVENPLAYとのパフォーマンスでも話題となった、ライゾマティクスによる衣装展示。会場では、「Spring of Life」のMVで着用の衣装を含め、ライゾマティクスによる衣装が3種類展示され、それぞれ楽曲にあわせて動き、発光する、という展示方法が用いられていた。

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 その他にも会場では、事前のファン投票で1位になった「Magic of Love」や最新シングル「FLASH」などの衣装を展示。以前に日本で開催した『Perfume展』や『ライゾマティクス inspired by Perfume』では、展示の撮影を禁止していたが、今回のイベントでは撮影が可能になった。特にライゾマティクスによる衣装の展示コーナーでは、多くの人がスマートフォンを片手にじっくりと観ていたのが印象的だった。

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 Perfumeのライブには、衣装を手作りして着用してくるファンも少なくなく、メンバーもステージ上から気付くと、MCで触れている。そのため、このような展示会はファンにとっては貴重な資料となる。今回、写真撮影が可能となったことで、さらに詳細に再現した衣装を作ることができるようになりそうだ。10月からのドームツアーでは、観客のコスチュームにも注目してみたい。

(取材・文・写真=村上夏菜)

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