6thシングル『私らしく生きてみたい/君のようになりたい』インタビュー
Little Glee Monster、“高校生のうちに武道館公演”到達の喜びと新作での変化を語る
Little Glee Monsterのニューシングル『私らしく生きてみたい / 君のようになりたい』が8月17日にリリースされた。久しぶりの両A面シングルとなる今作には、ラウンドワンCMソングとしてお馴染みのソウルナンバー「私らしく生きてみたい」、8月11日から全国ロードショーとなったディズニー映画最新作『ジャングル・ブック』のキャンペーンソング「君のようになりたい」と強力なタイアップが付いた楽曲が並ぶ。特にいしわたり淳治&亀田誠治のタッグにより生まれた「私らしく生きてみたい」では、リトグリの新たな一面が引き出されており、従来のファンのみならず彼女たちの音楽に触れたことのないリスナーにも存分にアピールする強力な1曲と言える。
この夏は数多くの大型野外フェスや地上波の長時間音楽特番へと出演し、さらに知名度を高めつつあるリトグリ。今回のインタビューでは新作の魅力はもちろんのこと、そういったフェスや音楽番組での経験で得たもの、9月以降に控えた東京&大阪での野外ワンマンライブ、初のホールツアー、そしてついに来年1月8日に決定した待望の初日本武道館公演に対する意気込みをたっぷり語ってもらった。(西廣智一)
「フェスでは音楽好きに褒めてもらえるのが嬉しい」(manaka)
──今年の夏は『私だけのドリカム THE LIVE in 万博公園』『NUMBER SHOT 2016』『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016』『a-nation stadium fes.2016』、そして『SUMMER SONIC 2016』大阪公演のメインステージ出演と、フェスやイベント目白押しですね。
全員:はい!
──『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』には2014年、中川翔子さんのコーラスとして出演していますが、今年は念願の単独出演でした。
芹奈:最初は私たちのステージに人が来てくれるのかすごく不安だったんですけど、ライブが始まると徐々に人が集まってきてくれて。
manaka:めっちゃ集まったよね。
麻珠:本当にたくさんの、いろんなアーティストさんのファンの方が集まってくださったのがめちゃくちゃ嬉しかったです。
──それこそラウンドワンやソニー損保のテレビCMを通じてリトグリのことを知った人に、実際にパフォーマンスを観てもらえる絶好のチャンスですもんね。そういう大会場でライブをするときって、普段ライブハウスなどでパフォーマンスするときと比べて何か違いはあるんでしょうか?
manaka:どれだけ大きいところだろうが小さいところだろうが、常に自分たち自身が最高だと思える歌やパフォーマンスを届けたいという考えは全員で共有していて。なのでどこでも常に同じ気持ちでありたいということは、大きいステージに立つときに考えたりはしますね。
かれん:大きい会場だと、後ろのほうにいるお客さんまで届くようにみんなで歌おうというのは心がけてます。
麻珠:後ろにいる方って「自分たちのことが見えてるのかな?」と思ったりするじゃないですか。だから言葉で「後ろの方も見えてますよ!」とアピールするようにしてますし、前の方も後ろの方もみんな一緒に楽しみたいので、「このライブはみんなで作り上げてるんだよ」ってことを伝えながらライブをしています。
manaka:フェスって特に、音楽を好きな人に褒めてもらえるのが嬉しいんです。リトグリのファンの方は特に10代の、どちらかというとリトグリの音楽だけを聴いてるっていう方が多いから、いろんなジャンルの音楽を聴いている人たちが集まる音楽フェスで「リトグリをちらっと見てみたら、ずっと立ち止まって聴いてしまった」という話を聞いたりすると、すごく励みになります。
「アウェーの経験でハートがより強くなった」(かれん)
──7月には『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)、『音楽の日』(TBS系)、『FNSうたの夏まつり 〜海の日スペシャル〜』(フジテレビ系)と、テレビの長時間音楽特番にも数多く出演しました。こういう番組にも安定して呼ばれるようになるなんて、この1年で本当に環境がガラッと変わりましたね。
全員:変わりました。
アサヒ:どの番組も生放送だったんですけど、生放送はめちゃくちゃ緊張しますね。でもこれをきっかけに少しでもリトグリのことが気になってくれたらという気持ちで、テレビでも普段のライブと同じようにパフォーマンスできたらなと気持ちでやってました。
manaka:アーティストさんとのコラボは特に楽しかったですね。
──なるほど。そういうフェスやテレビ特番への出演が増えることで、自分たちのライブやイベントに足を運んでくれるお客さんの層にも変化が生じるかもしれませんね?
麻珠:来てくれるお客さんというよりは、私たちが今まで接したことがなかったジャンルのイベントに出演することが増えたので、私たちのことを知らなかった人たちに観てもらえるチャンスが増えたと思うんです。7月に『第48回サマージャズ』というジャズフェスに出演したんですけど、自分たちもジャズに初挑戦したことで今までなかなかリトグリを知ってもらう機会のなかった上の世代の方にも歌を届けられたことは、すごく大きかったと思います。
──そう考えるとリトグリって、どこにでも出ていける強みがあると思うんです。王道のJ-POPイベントからロックフェス、海外アーティストが集うR&Bイベント、そして『第48回サマージャズ』のようなジャズフェスまで。もちろんジャズに初挑戦するという大変さはあると思いますが、そこで適応できる能力も皆さん持っているわけで。
全員:いやいやいやー(笑)。
──むしろ、そういうアウェーのような環境でより力を発揮する印象すらあります。
かれん:でもいろんなところに出させていただくことによって、鍛えられてると思います。初期の頃はちょっとアウェーやったら、みんなすぐ落ち込んでたんですよ(笑)。「ああ、どうしよう?」みたいな感じ緊張したり動揺したりで、それがライブ自体に影響してしまうことも多くて。でも最近はアウェーでも「ひとりでも多くの人に知ってもらえたらいいな」って気持ちで歌ってるので、ハートがより強くなったかなと思います。