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the GazettE『UNDYING』インタビュー

the GazettE、新作『UNDYING』とキャリアを語る「よくわからない自信があったから、ここまで続いたのかも」

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 2015年、結成13周年を迎えたthe GazettEは、「不吉な年の始まり」を意味するコンセプト『THE BEGINNING OF OMINOUS YEAR』を掲げ、新プロジェクト『PROJECT : DARK AGE』を立ち上げた。なぜ彼らはこのようなテーマを打ち立て、リリースやツアーを重ねてきたのか。昨年発売されたアルバム『DOGMA』とシングル『UGLY』、そして4月27日にリリースされたばかりのニューシングル『UNDYING』の話題を中心にしながら、このプロジェクトの真意に迫った。(西廣智一)

「『DOGMA』をじっくり消化して終わりたかった」(RUKI)

20160502-tg5.jpgRUKI(Vo.)

──ちょうど昨年の3月に『THE BEGINNING OF OMINOUS YEAR』と題した、『PROJECT : DARK AGE』のメインコンセプトが発表されましたが、なぜこのようなコンセプトを掲げたんでしょうか?

RUKI(Vo):結成13周年を記念した日本武道館公演で告知をしたんですけど、その後にリリースが控えていた『DOGMA』というアルバムと、「13」という不吉な数字を関連づけて、アルバムを盛り上げていこうとしたんです。『DOGMA』というアルバムをじっくり消化して終わりたかったというか。

──それは過去の作品では、うまく消化できていなかったということなんでしょうか?

RUKI:というよりも、新作のツアーを回ってるときよりも、その後しばらくして行われる別のツアーのときのほうが、その曲がよく馴染んでいることが多かったんです。だったらより長くツアーを行って、新曲を自分たちにも、そしてファンにもじっくり浸透させたいという思いも強くて。

葵(G):どれだけ手塩にかけて作った新曲も、やっぱり1ツアー、3カ月ぐらいの命になってしまうという儚さがあるなとは感じていたので、だったらツアー自体を長くして、もうちょっと曲を消化していくのはどうかと思ったんですよね。

──なるほど。そして昨年6月に『PROJECT : DARK AGE』も本格的に始動しました。このプロジェクトはどういう意図で立ち上げたんですか?

RUKI:基本的にはバンドに関わっているスタッフの紹介というか。映画でいう、冒頭にクレジットが流れるシーンをイメージしたんです。こういうメンバーで作っていくよ、みたいな。ひとつのプロジェクトとして動かすことはやったことがなかったので、そういう意味では面白いかなと思って。

──バンドということで、例えばサウンドやヴィジュアル面に関わる人たちがいることは理解できるんですけど、『PROJECT : DARK AGE』の場合は「TEXT」の部分までクリエイターチームに含まれているのがすごく興味深いと思いました。

葵:DVDのブックレットとかライブのパンフレットとかに、よくテキストは入れていたんで、僕らとしてはわりと重要な部分なんです。

──写真や映像だけじゃなくてテキストも含めて、ひとつの世界を作っていると。その打ち出し方自体がすごく新鮮でした。

RUKI:「何をやるんだろう?」っていう期待感を煽る意味では、成功したんじゃないかな。

「自分たちがどんな活動をしてきたのか振り返った2014年」(葵)

20160502-tg7.jpg葵(Gt.)

──昨年8月には「1st MOV. (プロジェクト第1弾)」としてアルバム『DOGMA』がリリースされました。ソニーに移籍してからのthe GazettEはシングルやアルバムといったアイテムを定期的に発表している印象があったんですが、2014年は新曲をリリースしてないんですよね。今振り返ると、それがすごく意外だなと思いまして。

葵:今までわりとコンスタントにリリースしてたんで、自分たちがどんな活動をしてきたのか見直す時間が欲しいなというのがあって、無理を言って空けさせてもらったんです。結果的に2014年は、こういうプロジェクトについていろいろ考えられたので、すごく良かったですね。

──その2014年にはファンクラブ会員限定で、過去のアルバムを軸にしたツアー『STANDING LIVE TOUR 14 HERESY LIMITED再定義』も行いましたよね。それも活動を振り返るきっかけになっていた?

葵:そうですね。過去にもそういうライブをやったことはあるんですけど、じっくりと時間をかけて自分たちの通ってきた道を振り返るのとこれから先を見据えるには、今回はいいきっかけになったと思います。

麗(G):いつか、がっつりファンクラブのために何かできないかなと考えていたのと同時に、次のリリースに向けて考える時間が欲しいというタイミングが重なって、2014年はファンクラブのために集中できる時間が偶然できて。レコード会社の方には迷惑をかけた部分もあるかもしれないけど、自分たち的には大きなチャンスを作れた1年だったかなと思います。

RUKI:それに、今までは冷静に過去を振り返るという考えにまで至らなかったというのもあるんですよ。だったら今回は次の作品に行くにあたって、考える期間を改めて作って、過去を振り返ってみるのもありかなって感じでしたね。

──そういう流れを経て完成したアルバム『DOGMA』ですが、ここ数作と比べるとヘヴィさ、ダークさをよりストレートに表現した作品になりましたね。特に今作では『TOXIC』(2011年10月発売の5thアルバム)から導入したデジタル要素が若干後退していますし。そのへんは意図したものだったんですか?

RUKI:意図的ではありましたね。デジタルのテイストは『TOXIC』ぐらいから使い始めたんですけど、もう新しさが見出せなかったので。特に『STANDING LIVE TOUR 14 HERESY LIMITED再定義』をやりながら、自分たちはどうなりたかったのか、こうあるべきなんじゃないかと再確認できて、今回のスタイルが固まった感じでした。

──そのアルバムを携えて、昨年秋から今年初頭にかけて2本のツアーを行いました。9月から10月にかけて実施された『LIVE TOUR 15 DOGMATIC –UN–』は22本、12月から今年1月にかけて行われた『LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC –DUE–』は20本、あわせて42本とかなりの本数でした。ここで『DOGMA』というアルバムを自分たちの中でじっくり消化しつつ、お客さんにもしっかりと伝えようとしたわけですね。

葵:そうですね。『DOGMA』という作品で今の自分たちのカラーを出せたと思っていたので、それにしっかり触れてほしいという気持ちが強かったと思います。もちろん新しい作品を出すときは最初こそ賛否両論あることが多くて、「昔の作品のほうが良かった」という声も出るんですけど、あの2本のツアーでは今僕らがやりたい音楽はこれだというのをちゃんと提示できていたと思います。

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