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『6th Anniversary ONEMAN TOUR』ライブレポート

Gacharic Spin、「全力」のまま「成熟」へ 6周年ツアーファイナルを徹底レポート

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 Gacharic Spinが全国ワンマンツアー『6th Anniversary ONEMAN TOUR』のファイナル公演を11月29日、Zepp Tokyoにて行った。このツアーは今年で結成6周年を迎えたGacharic Spinが、9月30日リリースのメジャー1stアルバム『MUSIC BATTLER』を携えて実施したもの。この日はソールドアウトということもあり、会場には多くの「ガッチャマン/ガチャピン子」(=Gacharic Spinのファン)が駆けつけた。

20151201-oreo.JPGオレオレオナ

 暗転と同時にオープニングSE「GS Gacha2015」が流れ始めると、はな(Vo, Dr)、FチョッパーKOGA(B)、TOMO-ZO(G)、オレオレオナ(Vo, Key)が順番にステージに現れ、それぞれソロプレイを披露。最後にまい(パフォーマー1号)、ねんね(パフォーマー3号)のガチャリックダンサーズが左右から登場してキレのあるダンスで観客を魅了すると、KOGAが「ツアーファイナルZepp Tokyo、ぶっ飛ばしていくぞーっ!」と絶叫してアルバムタイトルトラック「MUSIC BATTLER」から勢いよくライブをスタートさせた。バンドのテクニカルなプレイに乗せて、メロディアスな楽曲の数々が次々に披露されていくと、客席の熱気もそれにつれてさらに増していく。ねんねはバンド加入から4ヶ月という短期間ながらも、それを感じさせない堂々としたパフォーマンスでまいと息の合ったダンスフォーメーションを見せた。また「爆弾娘(ボンバーガール)」のエンディングではねんねによるけん玉パフォーマンスも飛び出し、成功を収める。そんな彼女たちの熱の入った演奏&ダンスを盛り上げるかのように、レーザー光線や火炎噴射といった演出も飛び出し、ライブはたった数曲で佳境と言える盛り上がりを見せた。

 最初のMCでは、KOGAが無事ツアーファイナルを迎えられたこと、そして最終公演がソールドアウトになったことについて思いの丈を観客に伝える。そして「本当にみんなのおかげです。ありがとうございます。今日はうまくやろうとか、キレイにやろうとか考えないで、とにかくみんなと楽しくやりたいと思います」と意気込みを口にすると、「ハンティングサマー」からライブを再開。ポータブルキーボードを抱えステージ前方に飛び出したオレオは、KOGA&TOMO-ZOと3人で“楽器回し”を見せつけ、観客を圧倒させる。終始アグレッシブなビートを叩き続けるはなも、3人に負けじと激しく頭を振りながらプレイ。そしてガチャリックダンサーズの2人も、時に浮き輪を抱えて踊ったり、時にぴったり息の合ったシンクロダンスを見せたりと、超絶プレイで目を引く楽器チームにも負けない存在感を発揮した。

20151201-mai.JPG1号 まい

 この日のライブを観ていて非常に気になったことが1つある。それは、バンドとしての成熟度がここ数ヶ月で一気に増しているということ。パフォーマー2号ありさの卒業を経て7月末から現編成になったわけだが、彼女たちの目指すもの……エンタテインメント性の高い全力パフォーマンスという点では何も変わっていないはずなのに、その濃度が以前よりも急速に高まっていることが感じられたのだ。実はこのライブの2ヶ月前、地方のイベントで彼女たちのステージをほんの少しだけ観る機会があったのだが、そのときよりもさらにバンドとしての一体感や奏でられるサウンドの濃度が高まっていることに気付かされた。メンバーチェンジという、ある意味バンドとしてのピンチを迎えたはずなのに、それを一切感じさせず、むしろ何事もなかったかのようにひたすら全力で前進し続ける。今のGacharic Spinからはこうした頼もしさがそこかしこから感じられるのだから、本当に面白い。

 自信作であるアルバム『MUSIC BATTLER』を完成させたことも大きく影響しているのかもしれない。ライブは相変わらず無茶、無謀とも言えるほどの全力っぷりだったが、でもなぜかそこからは「限界」という文字は見えてこない。いや、もしかして余裕すらある?(いや、そんなことはないだろうけど) そんなことをボーッと考えながら彼女たちのライブを観ていたのだが、途中のガチャリックダンサーズによるグッズ紹介MCでのユルさ、さらにはな&オレオの関西弁トークおよびそれに対するスリッパでのツッコミ、もはや芸人の域に達しつつあるオレオをフィーチャーした映像コーナー、適度な毒を孕んだTOMO-ZOによるメンバー紹介など、思わずクスッとしてしまう相変わらずの要素も健在。きっとGacharic Spinとしては何一つ変わっていないのかもしれない。しかし、変わってないと思いながらも実は全体的な底上げが無意識のうちに進んでおり、気付けば数ヶ月でかなりハイレベルなポジションにまで達していた……と言ってしまうのは、おかしな話だろうか。とにかくこの日のGacharic Spinはバンドとして、エンターテイナーとして、他の追随を許さないレベルに到達していたのだ。

20151201-nenne.JPG3号 ねんね

 加えてもう1つ、ねんねというマルチプレイヤーの加入がバンドに及ぼした影響も大きいはずだ。アルバム発売時のインタビュー(Gacharic Spinが貫く“全力エンタテインメント”の現在地「6人が同じ夢に向かって進んでいる」 http://realsound.jp/2015/10/post-4743.html)ではすでにねんねがライブでピアノを弾くことを告げていたが、実際に「ガンバンバダンサー」や「ノスタルジックブルー」といった楽曲で確認することができたねんねの演奏力は特筆に値するものがあった。ずっと前からそこにいたかのように、何の不安も感じさせない演奏力がもう1つ加わったことで、オレオとのコンビネーションプレイや、逆にオレオがフロントに出て踊るなどの選択肢が増えた。さらに、まいのソロダンスという見どころもあったことから、6人全員がいろんな形でフィーチャーされるライブになっていたはずだ。

 アコースティックアレンジで演奏された「雪泣く〜setsunaku〜メロディー」「夢言実行」では、ただ全力なだけではないGacharic Spinのもう1つの顔もアピールしつつも、ライブ終盤に入ると攻めの構成で人気のアップチューンを連発。本編が終了しメンバーが一度ステージから捌けると、気付けばスタートから2時間半近く経っていた。まったく飽きさせない、いや、むしろ終始夢中にさせて時間の経過を忘れさせてしまう彼女たちのエンタテインメントショーは圧巻の一言だ。

      

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