>  > MUCC・ミヤが語る『DANGER CRUE』イズム

受け継がれる「DANGER CRUEのイズム」とは?

MUCC・ミヤ、新イベント『COMMUNE』のコンセプトを語る「バチバチ火花を散らすイベントがあってもいい」

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樋口靖幸
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 44MAGNUMを筆頭に、REACTION、D’ERLANGER、DIE IN CRIES、L’Arc〜en〜Ciel、MUCC、シド、ギルガメッシュといったバンドを輩出してきたロックの殿堂DANGER CRUEが、2015年に東京と大阪で「COMMUNE」という新しいイベントを始動させることになった。今回このイベントをプロデュースするMUCCのミヤ(G)は、DANGER CRUEの母体となるMAVERICK DC GROUPに長く在籍するバンドのリーダーであり、1981年に産声を上げたDANGER CRUEの「主義 -イズム-」を深く理解する人物であり、DANGER CRUEのスピリットを受け継ぐ者でもある。そんな彼が今回企画するイベントは、昨今の「仲良しこよし」や「みんなでシェア」といった生ぬるいバンドやオーディションとの関係によって成り立つイベントとは一線を画すものであるという。DANGER CRUEのイズムの伝承者として、彼はこのイベントを通して何を訴えようとしているのか。

「ステージ上がったらガチンコで戦えるような感じが常に欲しい」

――もともとこのイベントをやるきっかけになったのは大石さん(註:大石征裕・DANGER CRUE創設者であり現在は同レーベルを擁するMAVERICK DC GROUPの会長)だったと聞いてますが。

ミヤ:はい。去年だったと思うんですけど、サシで大石さんと飲みに行って。その時に『DANGER CRUEっぽいことをやってくれないか?』って言われたんです。そう言われてもDANGER CRUEっぽいことって何だ?って思う人がほとんどかもしれないけど、俺にはすぐ理解できて。

――どんなことだと?

ミヤ:簡単に言うと、昔のDANGER CRUEにはあって今のDANGER CRUEにはないもの。去年MUCCがD’ERLANGERと対バンやったりしたじゃないですか。D’ERLANGERみたいな昔の雰囲気を今も持ったまま活動しているバンドとの絡みがけっこうあって、大石さんはそれ見て何か思ったから俺にそういう話をしたかったんじゃないすかね。

――ミヤくんの言う昔の雰囲気っていうのは――。

ミヤ:MUCCがDANGER CRUEに入るか入らないか頃にはまだあった空気というか。なんつーか……すげぇ怖いガラの悪い先輩たちがいる事務所で――

――打ち上げとかも怖くて。

ミヤ:その空気にビビりながらも〈そんなの関係ねぇよ〉って突っ張ってやる感じとか。だからこそ先輩も後輩もガツガツしてるっていうか、そういうヒリついた感じの雰囲気が今はまったくないな、と。

――それはDANGER CRUEに限った話ではなく?

ミヤ:そうそう。最近のバンドの界隈ってそうじゃないですか。で、もうちょっとお互いがバチバチ火花を散らすようなイベントがあってもいいんじゃねえかと思って。

――「COMMUNE」っていうタイトルは?

ミヤ:村上春樹の小説の中に出てくる集団(註:小説『1Q84』の中に登場するワード)であるんですけど、見ちゃいけないもの入っちゃいけないもの、でも中に入って見てみたい、みたいな感じ。何でもかんでも共有するんじゃなくて、そう簡単に入れない空気だし入らないほうがいいんだけど、だからこそ入ってみたいっていう。それって昔のDANGER CRUEそのものだし。

――DANGER CRUEに入った頃に言ってましたよ。「外から見てると怖い事務所だけど、中に入ると居心地はいい」って。

ミヤ:そんなこと言ってました?(笑)。あと、お客さんありきでやるイベントというより、もうちょっとエンターテインメント一歩手前のノリっていうか。例えばイベントだからって和気あいあいとしたセッションがあるかっていうと無いかもしれないし。予定調和なことはしたくないんですよ。もしセッションやるってなっても、それこそ当日急遽やる、みたいなノリならアリかもしれないけど。

――それこそ「天嘉 –DANGER—」(註:2002年よりDANGER CRUE主催で始まった年末イベント。その後JACK IN THE BOXと改名し、2011年まで毎年開催された) なんて、そんなノリでセッションやってたし。

ミヤ:『マジっすか!? そんなことやるんですか!?』みたいな感じで。すげえドタバタだったし。

――つまり44MAGNUMとかD’ERLANGERとか、かつてのDANGER CRUEにあった匂いを感じさせるようなイベントをやろうと。ちなみにミヤくんの考えるDANGER CRUEらしさって?

ミヤ:やっぱり……なんていうか、音から感じる『悪さ』っていうか、悪い感じ。本人が悪いヤツかどうかはどうでもよくて、音に『悪さ』みたいなものがあるのがDANGER CRUEっぽさですかね。あとはインディペンデント。今ってインディーズもメジャーも関係ない、垣根のないシーンになってて、それこそ横の繋がりっていうか群れるじゃないですか。でもそうじゃないっていうか。

――どことも群れないレーベルで。

ミヤ:そういうヤツらってあんまりいないと思うんですね。『俺らはどことも群れないよ』みたいなの。でもDANGER CRUEってそういうイメージ。

――それってミヤくん自身が、横の繋がりを大事にして仲良しこよしでやってるシーンに違和感を感じてるってことでもあるんですか?

ミヤ:や、そんなことはないですけど。実際横の繋がりが出来るとすごい楽しいし、人間的な繋がりって大事じゃないですか。けどそれがバンドとして同じステージに上がった時もイコールかっていうと、それは違うよなっていう。どっちかっていうとそこはケンカして仲良くなりたいっていうか。

――発想がヤンキー的ですが(笑)。

ミヤ:どんなに繋がりがあっても、ステージ上がったらガチンコで戦えるような感じが常に欲しいというか。その相手が若いバンドでも大先輩であっても関係なく。

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