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猪又孝の『ラブソング妄想分析』 第3回:JUJU

JUJUの新曲ラブソングに“恋愛観の変化”の兆し? 映画ともリンクする詞世界を読む

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猪又孝
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 2004年8月にシングル『光の中へ』でデビューし、昨年10周年を迎えたJUJU。持ち前の卓越した歌唱力で壮大なバラードから軽快なダンスナンバーまで多彩な曲調を歌いこなし、その一方で自身の歌のルーツであるジャズとカラオケに焦点を当てたジャズアルバム『DELICIOUS』やカバーアルバム『Request』は、それぞれ第2弾を制作するほどの支持を獲得。聴く人を選ばない全方位外交的な曲調と選曲で世代を超えて愛されている。

 ラブソングの主人公を勝手に妄想しちゃう本連載3回目に編集部から与えられたお題は、彼女のニューシングル『Hold me, Hold you/始まりはいつも突然に』。「Hold me, Hold you」は、多くの女性の共感を呼んだ人気漫画を原作にした映画『娚の一生』の主題歌だ。映画は、都会暮らしと辛い恋愛に疲れて、二度と恋などしないと決めた女性、堂薗つぐみ(榮倉奈々)が、ミステリアスな魅力を持つ壮年の大学教授・海江田醇(豊川悦司)と恋に落ちていく物語。歌詞は映画の内容とリンクしていて、過去の経験と心の痛みが邪魔をして、なかなか恋に甘えられない大人の女性が、素敵なダーリンに出会い、徐々に徐々に心を開いていく様子を描いた爽やかなアップナンバーになっている。

 主人公・つぐみは原作で30代中盤の設定。平成22年の国勢調査によると30代女性の未婚率は全国平均27.8%で、第1位は東京都の34%。つまり3人に1人が結婚していないことになる。結婚相手の年収が低すぎ!とか、先に結婚した女友達よりイイ男じゃなきゃイヤ!とか、お金も時間も自由になる生活を捨てたくない!とか、女性が結婚に踏み切れない理由はさまざまだろう。

 この曲の主人公も《やさしくあれと誰に言われたの? 正しくあれと誰かが言ったの? 誰でもないわたしが決めたスペースね》と歌われるところをみると、自分を曲げずに生きてきたタイプだろう。プライドが高く、仕事ができて、知性も感じさせるクールなキャラのような気がする。《愛するほど 求めるほど 絆は途切れて》きたわけだから彼氏に対してもマウンティング女子だったかもしれない。男は追う生き物なので追いかければ逃げるとよく言われるが、それを地でいっちゃってたわけだ。

     
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