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宗像明将がメジャーデビューライブを分析

大森靖子は世に出るべくして出るーー歌舞伎町ロボットレストラン公演レポート

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飛行機を模した電飾と共に登場した大森靖子。(PHOTO BY Masayo)

 大森靖子は変わるべくして変わり、世に出るべくして出るのだ。エイベックスからのメジャー・デビューが決定した大森靖子についてそう確信したのが、2014年6月27日に開催されたロボットレストランでの単独公演「背徳ロボットライブ〜3000枚CD買ってもふられた編〜at 歌舞伎町 ロボットレストラン」だった。

 ライヴ会場はロボットレストランの地下。極彩色の照明が輝き、巨大な美女ロボット4体が屹立し、そして空間の中央には3,000枚ものCDを敷き詰めたステージが用意されていた。

 そして開演すると、激しいドラムのキックが響いてきた。大森靖子の誕生日である9月18日にリリースされるデビュー・シングル「きゅるきゅる」だ。デワヨシアキ編曲によるプログラミングとバンド感が絶妙にブレンドされたサウンド。しかし、それを吹き飛ばすレベルの衝撃だったのが、大森靖子の登場方法だった。飛行機を模した物体から吊るされるかのように現れたのだ。そして床に転がり、カメラでおそらく動画を自撮りしながら歌い、ステージのCDは早くも次々に割れていく。歌詞の「ザーメン」という単語には驚かされたが、しかし「誰でもいいなら私でいいじゃん」という歌詞こそ、大森靖子がメジャー・デビューに寄せたコメントにも登場する重要なフレーズなのだ。コメントを引用しよう。

「あなたは正しい、でも私だってやっぱり正しくて、だから『私じゃなきゃいけない意味をどうにかしてつくんなきゃ』っていうスタンスが、『誰でもいいなら私でいいじゃん』になりました。もっと自由になれたし、もっと孤独になれたんです。だからすごくこれから楽しみです。」

 続く2曲目は「きゅるきゅる」のカップリングの「私は面白い絶対面白いたぶん」。ラップのような細かい譜割りのヴォーカルに加え、Konnie Aoki編曲によるサイケデリック風味のギターや、ダブステップを連想させるようなサウンドが特徴的だ。ここでロボット2台がステージを走ったが、大森靖子がいじったために1台の中の人の脚が丸出しにされてしまう場面もあった。

 大森靖子が一旦ステージを去ると、白いロングヘアーの女性7人による祭太鼓の演奏が行われた。ロボットレストランならではの衝撃的な光景だ。そして大森靖子は、アコースティック・ギターの弾き語りのスタイルになり、櫓のような装置に乗って再登場。「エンドレスダンス」でマイクが大きな音とともに床に落ちたが、大森靖子は動じずにそのまま歌う。そして「君と映画」でフロアに降りると、ときに触れんばかりに客に顔を近づけて歌いだした。今夜は、まさにロボットレストランが存在する歌舞伎町が歌詞に登場する「パーティードレス」が、そうしたマイクなしの状態で歌われ、非常に素晴らしかった。大森靖子はギターを抱えながらフロアを歩き回り、ステージのCDはグシャグシャになっていく。「奇特なことするなって言われてたんだ、関係者とかたくさん来てるから」と大森靖子はMCで笑った。

     
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