sukekiyoライブはなぜ「喪服着用」? 観客全員着席で型破りなステージを展開

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5月1日、東京・日本青年館、sukekiyo「別れを惜しむフリは貴方の為」公演の模様。(写真=尾形隆夫)

 DIR EN GREYの京(Voice)を中心に匠(G&Piano)、UTA(G)、YUCHI(Ba)、未架(Dr)によって結成された新プロジェクト「sukekiyo」。年末に二度のライブはあったものの、そのどちらもシークレット公演、正式なリリースは今年の元旦にiTunesから世界111カ国で配信されたMV「aftermath」のみという状態で、謎に包まれていた彼ら。

 4月30日にファーストアルバム『IMMORTALIS』をリリースし、"満を持して"という言葉がピッタリのタイミングで5月1日2日に東京・日本青年館、4日5日6日に京都・京都劇場で「別れを惜しむフリは貴方の為」と称するワンマン公演を行った。ちなみに京都劇場の5日公演は「-寡黙の儀-」とされ、ドレスコードは「喪服」。『IMMORTALIS(ラテン語で「不死」)』というアルバムのタイトルとは対照的なのが面白い。

 sukekiyoの公演に参加することを「参列」と呼んで欲しいとインタビューで京は述べており、1日の日本青年館も、ドレスコードが設けられているわけではないのに、黒い服装の観客(参列者といった方がいいのか?)が目立っていたのが印象的だった。

 公演中は全員着席、演奏中の扉の開け閉めは控えるというクラシックや演劇のような様式で行われた。我々観客は行動を制限されていたからこそ、固唾を飲んでsukekiyoを見守るしかなく、それが逆に奇妙な一体感を生んでいたのだ。

「ああ、これは"参戦"ではなく"参列"なのだ」

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