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『BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』第4回全国大会直前インタビュー(後編)

「フリースタイルバトルだけでは食べていけない」Zeebraが身をもって知った、メジャーシーンに切り込む重要性

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イベントには『BAZOOKA!!!』でお馴染みの小籔千豊らも出演する

 スカパー!オリジナル番組『BAZOOKA!!!』から生まれた『高校生RAP選手権』(以下、『RAP選手権』)の第4回全国大会が9月21日に赤坂BLITZで開催される。それに先駆け、大会コミッショナーのZeebra氏に話を訊いた。インタビュー後編となる今回は、『RAP選手権』についてさらに掘り下げた話から、日本の音楽シーンへの提言まで行う。

前編:「ヒップホップは“バイオレンス”を“競技”に変えた」Zeebraが教える、高校生RAPの見どころ

――フリースタイルの結果は、ある意味、好き嫌いもありますよね? 過去には、判定への不満が出た大会もあります。それでも高校生たちが、この『RAP選手権』に出る意義というのは?

Zeebra:俺自身もなんですけど、ラップを始めて、ある程度自分なりの活動をしていた時期と、日本のシーンの中に実際自分で切り込んでいってからと、世界が全然違うんですよ。自分で出て行ける程度の知り合いのところで曲作ったり、ライブをしたりしている時は、正直、何も動かなかったですね。日本のシーンやそのシーンにいる人たちのところに切り込んでいって、そこで頭角を現して、大きく進めた。今はTwitterやインターネットなどSNSがあるので、いろいろと前に出て行くやり方がある。YouTubeラップとかもありだとは思う。けど、やっぱり注目されようと思うなら、こういった場に突っ込んでいくことが大切だと思う。こういった高校生のためのフィールドは、なかなかないじゃないですか? こうやってメディアもピックアップしてくれる。間違いなく認知度は上がる。実際に、出ている子の中には営業が増えてきて、喜んでいるヤツもいますよ。

――なるほど。Zeebraさんでいえば、「Grateful Days」で日本のシーンに切り込んで、自身の作品『BASED ON A TRUE STORY』につなげていった。

Zeebra:特にフリースタイルバトルは、結局は即興じゃないですか。フリースタイルバトルのキングだったというのは指標にはなるけど、それだけでは食っていけない。ラッパーとして、アーティストとして立っていくためには、作品が必要になる。その作品は、あまり中途半端な形で外に出すのはよくない。ただ、フリースタイルバトルは即興なんで、よっぽどヘタクソすぎない限り、マイナスプロモーションになりづらい。『RAP選手権』は、初めに予選があるんで、あまりお粗末なのは出られないようになっているしね。それに、高校生だから。何かやらかしてしまっても、4年もあれば復活できる。

――おっしゃられたように、フリースタイルバトルのみでは食べていけません。そして、現実として、私のような1980年代世代で、フリースタイルバトルで強烈な個性を見せたのに、作品として成功につながるラッパーが出てこなかった。それはなぜなのでしょうか?

Zeebra:その前の70年代世代には、たとえばKREVAだったり、般若だったりがいた。彼らはフリースタイルバトルで実力を証明する前に、自分たちの作品、制作が形になっていた。すでに作品があって、フリースタイルバトルがプロモーションの場となっていた。だからじゃないっすかね。アメリカでも、フリースタイルバトルで名を馳せたヤツで、セールス的に成功したヤツはあんまりいない。EMINEMにしても、大きな大会に毎回出場して優勝していたというわけではない。街のフリースタイルバトルでやっていただけ。それはJAY-Zとかもそうですよね。たとえば、フリースタイルバトルがとんでもない強さだったSupernaturalも、作品は泣かず飛ばず。フリースタイルフライデーで、勝ち抜いていって話題になったチャイニーズアメリカンのJinも、Ruff Rydersに引き抜かれてアルバム出したけど、その一回で終わっている。今はメジャーに出てきてないしね。この話は表現が難しいし、いろいろな理由があると思うけど、何度も聞きたい曲を作るのと、その場を表現することの違いとかですかね。

     
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