『原神』の“TPSコンテンツ”追加に賛否? ユーザーを飽きさせない工夫の難しさ

人気オープンワールドRPG『原神』の最新大型アップデートで、本格的なTPS(サードパーソン・シューティング)を楽しめるコンテンツが追加された。長期運営タイトルならではの挑戦的な施策として話題を呼んだものの、ユーザーの反応は賛否両論となっているようだ。
現在話題を呼んでいるのは、8月12日にリリースされた『原神』Ver.7.0「神に愛されぬ雪国」に含まれるコンテンツだ。
フィールド上に点在する「闇域」に触れると別の空間に飛ばされ、三人称の3Dシューティングゲームが開始。遮蔽を使いながら銃撃戦を行っていき、クリアすると報酬が貰えるという流れだ。『原神』の基本的なモードは爽快感抜群のアクションゲームなので、大きくゲーム性の異なるコンテンツと言えるだろう。
これに対して、普段あまり3Dシューティングゲームをやらないユーザーからは、「操作が難しすぎる」といった声が続出。他にも「画面酔いする」「射撃ボタンがどこかわからない」「シンプルに弾が当たらない」といった意見も上がっていた。
たとえば同モードでは銃が撃った時の反動によって跳ね上がる“リコイル”の概念があり、真っ直ぐ弾を飛ばすにはリコイルコントロールをしたり3点バーストしたりしなくてはいけない本格仕様となっている。
とはいえ世の中には、リコイルコントロールや3点バーストの概念自体をほとんど知らない層も一定数存在する。とりわけ『原神』を好んでプレイしていた層にとっては、シューティングゲームの“お約束”は馴染みにくい要素だったのかもしれない。
なぜ『原神』は本格TPSを取り入れたのか
今回、本格的なTPSの要素が実装されたのは、おそらくゲームとしての新鮮さを保つことが狙いだと思われる。
メインコンテンツのゲーム性がどれだけ高い完成度だったとしても、ユーザーには必ず飽きがくるもの。だからこそソシャゲやMMOといった運営型のゲームは、「ユーザーを飽きさせないこと」が永遠の課題となっており、ゲーム体験の新鮮さを維持するための試行錯誤を行うことになる。別ジャンルの遊びを取り入れるのは、もはや“オンラインゲームあるある”と言えるほど定番の手法だ。
たとえば同じmiHoYoの『崩壊:スターレイル』では、オートチェスの要素を取り入れたミニゲームを実装したことがあった。また『ファイナルファンタジーXIV』はゲーム内で本格的な麻雀を楽しめる「ドマ式麻雀」という遊びが存在するほか、『Fall Guys』とコラボしたミニゲームの実装などでも話題を呼んできた。
他にも釣りコンテンツやパズルゲーム、音ゲー、レースゲームなど、オンラインゲームではありとあらゆるジャンルの要素が取り込まれている。この手のコンテンツが追加されると「ミニゲームよりメインの要素に力を入れてほしい」といった批判を浴びることもあるが、どう頑張ってもメインコンテンツだけでは限界があるのが実情だろう。
新鮮さが“作業”に変わる ミニゲームが抱える難しさ
とはいえその一方で、他ジャンルを取り入れたミニゲームがどれほど新鮮さを生むことができるのかは判断が難しいところ。大体のミニゲームは短期間のうちに、報酬を獲得しきるための“作業”となってしまうことが多い。そもそもミニゲームが報酬と結び付いていること自体、「やらされている感」があって苦手という人もいる。
今年9月28日にリリースから6周年を迎える『原神』。どのようにゲームの盛り上がりを維持していくのか、今後も大きな課題となりそうだ。
























