SixTONESがコント挑戦、粗品版『すべらない話』……夏休みに見たい配信オリジナル番組3選【バラエティ編】
各配信プラットフォームでは、映画やドラマだけでなく、オリジナルバラエティも充実している。実験的な企画や大胆な内容も多く、地上波のバラエティ番組とは異なる楽しみ方ができる。この夏休みは、そうした配信オリジナルバラエティ番組を一気見する過ごし方はいかがだろうか?
SixTONESの演技力と素が垣間見える『ワロタ!SEASON2』(Prime Video)
まずオススメしたいのが、Prime Videoで配信中の『ワロタ!SEASON2』。同番組では、SixTONESが本格的なコントに挑戦している。シーズン1は2025年7月より全6回が順次配信され、実力派俳優の渡辺いっけい、戸次重幸ら多彩なゲストを招いてコントを披露。最終回では、『キングオブコント2013』王者・かもめんたるの岩崎う大とドラマ『時効警察』シリーズ(テレビ朝日系)などの三木聡監督が脚本・出演も務めた。
そんな『ワロタ!』シリーズの魅力は、俳優として成長著しいSixTONESの6人の高い演技力と、それがふと崩れる瞬間のおもしろさだ。ちなみにメンバーの松村北斗は「第49回日本アカデミー賞」(2026年)で優秀主演男優賞、優秀助演男優賞、話題賞俳優部門に選ばれるなどし、森本慎太郎も前年の「第48回日本アカデミー賞」で新人俳優賞と話題賞俳優部門に輝くなど、評価を集めている。
メンバーたちはコントでも見事な演技を見せている一方で、素の表情が浮かぶシーンも見逃せない。たとえば、7月29日より配信がスタートした『SEASON2』の第1回のコント「トオルとマサヤ」では、筋肉スーツを着込んだジェシー扮するマッチョが、ピアニストとして行き詰まる西園寺ヒロキ(京本大我)にエールを贈る。そんなヒロキに突きつけられる“父親”の存在。その“父親”の写真を目にし、京本は一瞬、役が抜けたような表情を浮かべる。それまできっちりキャラクターになりきっていながら、そこで思わず吹き出してしまうヒロキ=京本大我の姿に、見ているこちらも笑いが込み上げる。
まるで粗品版『すべらない話』! 『ドーピングトーキング2』(ABEMA)
続いて紹介したいのが、ABEMAの『ドーピングトーキング2』だ。霜降り明星の粗品がMCを担当し、お笑い芸人たちが「どうしても行きたい場所」「どうしても会いたい人」のもとへ行った際の体験談を聞かせるトークバラエティ。同番組の特徴は、体験談を披露する際、VTRやイラストに頼らないところ。補足情報として使用できるのは、芸人本人や同行したスタッフが撮った写真だけ。基本的には、出演芸人たちが“話芸”だけでエピソードトークを披露する。
シーズン1は2025年8月より全9回が順次配信され、シーズン2は6月17日よりスタート。中でも注目は、7月22日に配信されたシーズン2の第6回。粗品が“おもしろすぎるトーク”と判断すれば100万円が贈呈されるシステムの中、これまで獲得者は一人もいなかった。しかしこの第6回で、ひつじねいり・松村祥維が関西の激安ホテルの異様さを臨場感たっぷりにプレゼン。粗品や共演者を大笑いさせ、初めて100万円を手に入れた。
そんな『ドーピングトーキング』は、話の聞き手としての粗品の存在感が際立つ。トークを披露する出演芸人は、先輩・後輩関係なく、粗品に「おもしろい」と言わせたい/言われたい気持ちが強く出ている。その雰囲気はどこか、『人志松本のすべらない話』『酒のツマミになる話』(いずれもフジテレビ系)に近い。両番組では、メインMCのダウンタウン・松本人志に「おもしろい」と言われることが、出演者たちの勲章になった。『ドーピングトーキング』でもそんなMCと出演芸人の関係性が感じられ、あらためて現在の粗品の“格”を認識できる。
千鳥・大悟企画の新たなお笑いバトル番組『THE ONE SHOT』(ディズニープラス)
今後の配信作で期待したいのが、ディズニープラスの『THE ONE SHOT』(8月12日配信開始)だ。千鳥の大悟が企画・プロデュースを担当している同番組は、大悟に選ばれた芸人8名が自ら脚本・監督を務め、本気でショートフィルムを製作。「作品の中に1つだけボケを入れる」というルールに沿って、渾身のオチ=ボケを用意した映像作品を発表する、新たなお笑いバトルとなっている。
渾身のボケ=ONE SHOTを際立たせるために重要になるのが、“フリ”だ。昨今、お笑いのネタでは伏線回収のうまさが高評価に結びつく傾向がある。そうしたフリを効かせてボケで爆笑を呼び込むネタで必要なのは、物語を構成する力。つまり脚本力である。
その点で今回の挑戦者には、ロバート・秋山竜次、シソンヌ・じろう、かまいたち・山内健司、ジャルジャル・後藤淳平、ピース・又吉直樹、天竺川原という『キングオブコント』で実績を残してきた芸人たちがおり、彼らにとってはまさにもってこいの“フィールド”と言える。
一方で、ネプチューン・堀内健やランジャタイ・国崎和也は、“笑いの爆発力”に長けており、「作品の中に1つだけボケを入れろ」というルールに合っているのではないだろうか。
なお、上記3番組のほか、Prime Videoの『賞金1億円の究極実験 トモダチ100人よべるかな?2』も、8月28日より配信を開始する。バナナマンの設楽統とバカリズムがMCを担当し、真の友情が試される“人脈と人望のマネーゲーム”が展開される同番組。2025年8月より全6回が順次配信され、好評を集めた。今回のシーズン2は前作からさらにスケールアップし、幕張メッセのアリーナを貸し切って、「チーム対抗バトル」を展開。プレイヤーの長谷川忍(シソンヌ)、増田貴久(NEWS)、ベッキーの“トモダチ”として、総勢142名の豪華有名人が参加するとあって、楽しみに待つ視聴者も多いだろう。
オリジナリティあふれる企画が数多い配信バラエティ。この中から、日本の笑いの新機軸が生まれるかもしれない。




















