世界一の携帯電話評論家・山根康宏のスマホ進化論(第34回)
パスポートサイズの折りたたみスマホ界隈にニューフェイス登場 ライカカメラ搭載の『Xiaomi 18 Fold』を試してみた

アップルが発表した折りたたみスマートフォン『iPhone Duo』が大きな話題だが、30万円を超えるため気軽に買える製品ではないとも言われている。ところが海外ではより高性能なカメラを搭載しながら、価格の安い製品が登場した。それがシャオミの『Xiaomi 18 Fold』だ。

iPhon Duoスタイルの横ワイドモデル
『Xiaomi 18 Fold』の形状は『iPhone Duo』そっくりだ。本体を閉じたときは5.38インチ、開いたときは7.58インチの画面が使える。本体サイズも閉じたときは117.8 x 83.6 x 10.68mmでほぼ同等だ。ディスプレイの角が丸まっているデザインと言い、このクラスの製品は他社のモデルもほぼ同じ大きさになるようだ。

とはいえ本体を実際に持ってみると、その重量感は大きく異なる。『Xiaomi 18 Fold』は219gと一般的なスマートフォンと比べても変わらない重さだ。一方『iPhone Duo』は254gなので、35g重い。両手で持っているとあまり重さは感じないが、方手持ちのときはこの重量が気になるかもしれない。『Xiaomi 18 Fold』は片手で持っても「軽い!」と感じられるので、より気軽に使うことができるかもしれない。

本体を開いたときの大きさは117.8 x 163.8 x 5.02mmとなる。スマートフォンとしてはかなり大きいサイズだが、タブレットとして考えるとかなり小型だ。開いたサイズのままではポケットには入らないものの、手持ちのまま持ち運ぶことは十分できる。

今ある普通のスマートフォンでも不自由を感じない人は多いだろう。しかし横ワイドのディスプレイは、動画や写真を見る時に、より高い没入感を与えてくれるのだ。開いたときの画面比率は約4:3なので、写真を表示するとほぼ全画面となる。16:9の動画も上下の余白は最小限だ。動画や写真を表示すると、横ワイドディスプレイの利点がはっきりわかるのだ。

5つのアプリを自在に切り替えできる
横ワイドサイズの折りたたみスマートフォンは、開けば一般的なスマートフォンより大きい画面となるが、とはいえタブレットに比べるとサイズは小さめだ。しかし『Xiaomi 18 Fold』はこの画面で複数のアプリの同時表示ができるのである。『iPhone Duo』のように2つのアプリを並べることが可能だが、さらに1つ追加して、3つ並べることができる。

この3つのアプリはそれぞれのサイズを変えることも可能だ。地図のように細かい部分を見たいとか、動画だけ大きく表示したい、といったこともできるのである。3分割+自在サイズ変更という表示は小型ながらも横ワイドのディスプレイをうまく活用できる表示方法だ。

それに加えて、最大で5つのアプリを同時に開いておくことができるのだ。画面には3つまでしか表示されないが、左右にそれぞれもう1つずつのアプリがチラ見しており、タップやスワイプで表示を切り替えできる。メッセージ+SNSタイムライン+地図、のように、3つのアプリが使えると便利なシーンも日常的にあるだろう。

3つ並んでいるアプリの順番を変えたい場合は、画面を4本指でつまめば、5つのアプリが浮いた表示になり、それぞれをドラッグして入れ替えできる。このあたりはなかなかうまくできたユーザーインターフェースであり、複数アプリの同時利用が楽に行える。

ライカのカメラで本格的な撮影体験
『iPhone Duo』が2つのカメラを搭載する対し、『Xiaomi 18 Fold』のカメラは3つのカメラを備える。ただしペン入力には対応しておらず、メモ帳のように使う用途には不向きである。カメラは広角が2億画素、超広角が5000万画素、望遠が3倍で5000万画素だ。

このカメラはシャオミの他のハイエンドスマートフォンと同様に、老舗のカメラメーカーのライカと技術提携したものを搭載している。普通のスマートフォンでは撮影できないような、ナチュラルなf仕上げや、エモい絵を撮ることも可能なのだ。広角が2億画素もあることから、被写体の細部まで緻密な描写もできる。たとえば人物の髪の毛も質感そのままに記録できるのだ。

『Xiaomi 18 Fold』は2026年9月時点で中国のみで販売中だ。価格は1万999元、約25万7000円だ。海外展開は今のところ不明だが、日本でも「ライカカメラのスマホ」として人気が高まっているシャオミの製品だけに、ぜひ『iPhone Duo』のライバル機として投入してほしいものだ。

























