Ras・SHAKA・葛葉のドリームチーム、“ポーランドルール”の熱狂……CRカップ『Apex Legends』の見所が多すぎた

プロゲーミングチーム・Crazy Raccoon主催のもと、プロゲーマー・ストリーマー・VTuberなどの招待制で行われるゲーム大会「Crazy Raccoon Cup(CRカップ)」が10月4日に開催された。今回のタイトルは、2023年1月以来、約3年半ぶり11回目となる『Apex Legends』。高まっていたファンの期待に応えるように、兵役を経て帰還した“魔王”=Ras、日本のトップストリーマー・SHAKA&トップVTuber・葛葉というドリームチーム「むちゃ☆えふっ!」が劇的な優勝を果たした。
「LEO」ことHey! Say! JUMP・山田涼介、言わずと知れたYouTuberのパイオニア・ヒカキン、日本最強クラスのApexプレイヤー・cheekyによる「レオチキングTV」をはじめとする、計60人・20チームの豪華メンバーが集まり、白熱のバトルを繰り広げた本大会。すべてのチームが注目に値するといっていい“お祭り”だが、現役プロに近いトッププレイヤーも参加するなかで、総合力には当然ながら差が出る。そんななかで、最後まで「消化試合」がなく、熱い試合で視聴者を楽しませ続けていたのが印象的だった。
それは今回初めて採用された、「ポーランドルール」の影響も大きかっただろう。試合を重ねるなかで「順位ポイント」と「キルポイント」が一定ライン(本大会は50pt)に到達したチームに優勝条件が付与され(※「点灯」と表現される)、その後の試合でチャンピオンを獲得したチームがその時点で優勝となる。当然、早々に「点灯」したチームが有利だが、あくまで優勝にリーチがかかった状態であり、下位のチームにもチャンスは残り続ける。一発逆転の下剋上が起きる可能性が高まり、試合が長引きやすいこともあって、競技シーンにおいてはデメリットもあるものの、CRカップのようなイベントには打ってつけのルールに思えた。
そのことが象徴的に表れたのが、本大会の最終戦だ。結果的に優勝を手にしたチーム「むちゃ☆えふっ!」は当然、すでに点灯しており、他チームからすればなんとしてもチャンピオンを獲られることを阻止しなければいけない状態。そのなかで最後まで食い下がったのが、加藤純一・すもも・たいじという、抜群の注目度を誇るメンバーながら下馬評は低かったチーム「潰しがきく勇気」だった。そもそも大会やゲーム自体に対する熱量が高い彼らなら、「消化試合」でも爪痕を残すため奮闘した可能性が高いが、少なくとも各視点の視聴者は「大逆転優勝」の可能性があることで、より手に汗を握って応援することができた。
また、安定的な立ち回りで順位を上げるより、早々にキルポイントを稼ぐことが優勝への近道になるため、特にポイント制限がなくなる第4戦以降、派手な撃ち合いが多く発生したのも盛り上がるポイントだった。3位に輝いたローレン・イロアス・じゃすぱー・Cptのチーム「だんご△むしっ!」は、順位ポイントでは下位に沈んでいるが、「50」というキルポイントを稼いで見せ場を作っている。
一方で、「レジェンドBAN」(特定のキャラクターが使用禁止になる)という臨機応変な立ち回りが求められるルールもあり、撃ち合いだけでない、総合的な経験値が問われる要素もあった。その点で、2020年8月開催の第1回から出場し、『Apex Legends』を愛し続けてきたボドカが、猫汰つな&麻倉シノという撃ち合いが抜群に強いVTuberを率いた「半リミット」が優勝まであと一歩の第2位に輝いていたことが、大会ルールのバランスのよさを物語っていたのではないか。
どのチームにもそれぞれドラマがあり、選手、コーチも含め、それぞれの視点に大きな見所があった今回のCRカップ。これを機にあらためて高ランク帯を目指そうとプレイを続けているストリーマー/VTuberも散見されるなかで、次回開催はいつになり、プレイヤーの勢力図はどう変わっているのか、いまから楽しみだ。


























