剛力彩芽、“理想の夫婦像”は「両親」 タテドラ『夫に抱かれながら、不倫します』が問う、人とのつながり

縦型ショートドラマアプリ「タテドラ」にて、剛力彩芽主演ドラマ『夫に抱かれながら、不倫します』が、3月27日より配信される。
本作は、一城咲ルイによる同名漫画が原作。自分を捨てた家族に復讐すべく、久我徹と結婚した主人公・紗奈と、夫・眞樹の歪んだ執着や義母の圧力から逃げるように紗奈の夫・徹と不倫関係になる美和という女性2人の視点から描かれるヒューマンサスペンスだ。
紗奈を演じるのは、ドラマ・映画・舞台・CMと、幅広く活躍中の剛力彩芽。これまでにも縦型ショートドラマに出演してきた彼女に、本作はもちろん、縦型ドラマならではの魅力、さらにはプライベートの話題まで、たっぷり話を聞いた。(編集部)
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「非現実的なようである意味リアルな物語」

――漫画原作の実写化作品ということですが、原作やドラマの台本を見たときの印象を教えてください。
剛力彩芽(以下、剛力):ドラマのお話をいただいたときに、まず原作を読んだんですが、シンプルに「面白い」と言ったらあれですけど(笑)、 ただの不倫モノ・復讐モノとはまたちょっと違うストーリーでびっくりしました。「自分を捨てた家族に復讐するために夫に不倫をさせる」のは、めちゃめちゃ斬新だなと。もちろんそんな経験も、話を聞いたこともないので実際のところはわからないですが、目的のために真っ直ぐに突き進んでいく姿や誰かと誰かの間で揺れ動く姿など、 キャラクターそれぞれが人間味に溢れているので、非現実的なようである意味リアルな物語なんじゃないかなと思っています。
ただ、原作は59巻まであるし、1話の分数が短いショートドラマでどこをどう抜粋して映像化するんだろうと、ちょっとドキドキしていたんです。でも、実際にドラマの台本を読むと、うまいバランスでストーリーが構成されていて。もともと原作では美和(二瓶有加)が主役でしたが、ドラマでは紗奈を主人公として、それぞれの夫も含めた主要登場人物たちのキャラクターも立っていましたし、「4人がいてこそ」の作品だと感じました。

――実際に演じられて、「紗奈のここが魅力だな」と思う部分はどういったところですか?
剛力:紗奈は行動力がすごいし、復讐の仕方もぶっ飛んでいるなと思います。でも、やり方がとんでもないだけで、「愛されない」というつらさや苦しさ、 その根底にある彼女の動機はすごく人間らしい。誰しもが感じたことがあるだろう葛藤や苦悩が、前面に出た子なんだろうなと思います。
対して、もう一人のヒロインでもある美和は、いい意味でも悪い意味でも、登場人物の中で「一番リアル」で、実在していそうな感じがすごくする(笑)。ほかのキャラクターも、本当にみんなそれぞれ個性が立っていると思います。
――視聴者は、登場人物それぞれに感情移入できそうな部分がありそうですね。
剛力:ぱっと見では誰にも共感できないように思うかもしれませんが、でも実は「こういう気持ち、ちょっと感じたことあるよね?」みたいな要素を持っていて。撮影現場でも「誰が一番ヤバいか」を共演者のみなさんとしているんですけど、結果「みんなまともだけど、みんなまともじゃないよね」という結論になりました。
紗奈の夫の徹(増子敦貴/GENIC)は、厳しい両親に言われるがまま紗奈と結婚したけれど、美和と出会うことによって、抑圧されていたものが爆発しちゃった。理解できる部分もありつつ、みんなで「あれはないよね」ってツッコんだり(笑)。美和の夫の眞樹(浦野秀太/OWV)に対しては、「自分の気持ちに正直すぎる」とか、感想を言い合っています。

――二瓶さんと松下さんは過去に共演歴がおありですが、今回、増子さん、浦野さんとは初共演ですよね。
剛力:そうですね。お二人とも、すごく良い方で……優しいし、明るいし、何より面白いんですよ! 場をすごく和ませてくれています。今回撮影期間は6日間ほどで、朝から晩まで撮影しているんです。物語がシリアスなので緊張感があるシーンも多いのですが、この間も山場のシーンの撮影なのに、カメラ外では笑い声が絶えなくて。ドロドロした作品ではありますが、裏側は和気藹々とした雰囲気です。
ちなみに、浦野くんは本格的なドラマ出演は今回が初めてみたいで、戸惑っていることもあったようなんですけど、みんなで「ああじゃない?」「こうじゃない?」といろいろ話し合いながら撮影をしています。メイキング映像も結構撮ってくださっているので、もしかしたらどこかでその様子が見られるかも……?
“理想の夫婦・家族像”は「剛力家」!

――今作は、夫婦や家族の在り方も、ひとつのテーマとなっていますよね。剛力さんが思う、“理想の夫婦・家族像”についてお聞かせください。
剛力:私の理想は剛力家。それに、両親は私の理想の夫婦でもあります。私はわりと母似なんですが、多分、母みたいにはなれないだろうな(笑)。両親の血を引いて生まれて、一番近くで2人を見てきたけど、夫婦のかたちはパートナーによっても変わるだろうし。ただ、自信を持って「仲がいい」って言い合える関係は素敵だなと思いますね。
――あらためて、今作の見どころを教えてください。
剛力:今は漫画やドラマでも不倫や復讐というジャンルの作品がたくさんありますが、 今回のタテドラ『夫に抱かれながら、不倫します』は、ほかとはまたちょっと違う、観終わった後にある意味スッキリしてもらえる作品です。
私自身、最初は不倫モノのドラマに出演するのは躊躇っていた部分もありますが、この作品は登場人物全員に人間的な魅力がしっかりあって、キャラクターたちはもちろん、きっと視聴者もしっかり前を向ける、そんな納得の結末になっています。さまざまな視点から、それぞれの「絆」や「愛」のかたち、そして「人とのつながりって何だろう?」とあらためて考えるきっかけになればうれしいです。
「縦型ショートドラマが、気づいたらスッと日常に入り込んでる」

――剛力さんは今作以外にも、縦型のショートドラマへの出演経験がおありですが、他のドラマや映画などの映像作品との違いはどういったところにありますか?
剛力:演者側の視点で言えば、一番の違いは画角が縦型であることですね。少し横にずれるだけでフレームアウトしちゃうし、バストアップだと思っていたのに、意外と腰まで映っていたり。通常のドラマは横型なので、だいぶカメラから離れないと全身は映らないから、そうした距離感を掴むのに苦労しました。だからといってお芝居を変えることはありませんが、やっぱり「全身が映ってる」という意識は、普段以上に持っています。
あとは、ショートドラマで1話が数分と短く、スマホでサクサク見れちゃうので、「おっ!」と手を止めてもらえるくらいのインパクトを残せるかも重要だと思います。
――SNSでも拡散されやすいですもんね。
剛力:1回見始めると、いろんな作品が関連として出てくるじゃないですか。 面白いと手を止めちゃうし、 続きが気になってどんどん見ちゃう。私自身、もともと「縦型ショートドラマってなんだろう?」と思っていたんですが、 気づいたら見ていたし、1話も短いから時と場所を選ばず、手軽に楽しめる。そうやって、知らぬうちにどんどんハマっていました。気づいたら、みなさんの日常にスッと入り込んでいる、本当に手に取ってもらいやすい一つの映像ジャンルだなと思います。




















