“イケメンすぎる高1男子”、女子からの「告白したい」に大人すぎる対応?『今日好き チェンマイ編』3話
11月17日よりABEMAにて放送中の恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。チェンマイ編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。
以下より、12月1日に公開された3話の見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。
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しゅん、“マジでフラれる5秒前”な表情の真相が明らかに「考えたんだけど……」
『チェンマイ編』初日終盤にして、おそらくは今回の旅の山場だろう。しゅん(倉澤俊)×ゆま(谷村優真)による、この日最後の2ショットが幕を開けた。
その吸い込まれそうな表情が、どう見ても“マジでフラれる5秒前”でしかなかった、しゅん。前々回の1話で流れた予告映像の時点で大きな話題を呼び、同時にスタジオの“恋愛見届け人”たちからも「異世界転生編」などと散々にイジられた、あの曖昧模糊な表情の真相が、ついに明かされるーー。
ゆま曰く、りくと(森本陸斗)&しゅんの間で、どちらを選ぶべきか悩んで“いた”とのこと。んっ……悩んでいた? 過去形なところに、妙な引っ掛かりを感じる。話を進めて、そこから「考えたんだけど……」の前置きとともに切り出されたのが、しゅんがこれまで、ゆまに見せてきた優しい行動の数々。エスカレーターに乗るときは、万が一に備えて彼女を先に乗せてくれたり。あるいは、お揃いのキーホルダーを購入する際、自身にぴったりな色を何度も選んでくれたり。「そういう優しいところが、めっちゃいいって思う」「だからもう迷ってなくて、“やっぱしゅんくんだな”って感じです」。
なんと、ゆまがしゅんのアプローチに振り向いた! これを聞いた見届け人たち。特に、普段とは異なり、大声でガッツポーズまでしてみせた中川大輔を筆頭に大興奮。が、肝心のしゅん。ゆまの話がしっかりと胸に届いているだろうか? 振り向いてくれたんだぞ?
現に、しゅん自身は直前まで、どんなことを伝えられるのかがまったく読めず、ここまでドキドキが止まらなかったとのこと。ゆまの方にもその空気が伝わっていたため、このタイミングで2ショットを設けたというが、その後に彼女から出てきた「明日とかもできるだけ一緒にいたい」のひと言を聞けば、さすがにこれがドッキリでもなんでもないことを理解できたはずである。
“花くじ”で青い花を引いた男子メンバーは? 「しゅんくんが引いてることを祈るね!」
その後は、ゆまがしゅんの分まで持参してきたシール帳でのやり取りを通して、さらに気持ちを深めることに。ここでは、お互いの似顔絵を描いて、オリジナルステッカーとして交換したのだが、しゅんの立場にしてみれば、本当の意味で状況を理解の領域まで落とし込めていないはず。たぶん、一刻も早く男子部屋に戻り、極限に熱いシャワーをキメた後で、ベッドに潜って小一時間、自己問答を繰り広げる時間が必要だと思う。これは、しゅんがこの2ショットの延長戦(あるいはウィニングラン?)を本心から楽しんでいたとしてもだ。なんというか、どうしても上の空になってしまうに違いない。
ちなみに、その精神状態に関わらず、しゅんが描いたゆまの似顔絵は……なんというか、“画伯”だった。ゆまからも「これゆま? こう見えてるの?」とダメ出しを喰らってしまうも、さすがに振り向いてもらえてうれしすぎるから筆が震える、などといった理由によるものではないだろう。しゅん、これがきっかけで雲行きが怪しくならなければよいけれど。
ただ、この2ショットを終えてのカップル成立の度合いが70%。いや、80%はあると見込めても、旅はまだ終わりじゃない。いや、わかる。りくとが現状、たまき(今井環希)の方に意識が向いているのも含めて、楽観的になりたくはなる。ここ最近のカップルでいえば、そうま(阿部創馬)×メガン(夏川メガン)の“そうめが”や、おうが(桜我)×あおい(永瀬碧)の“おうあお”カップルと空気感こそ似ている。が、中川がかつて生み出した至言を、何度だって思い出そう。「それで上手くいったこと、ある?」。しゅんにしてみれば、夢のような状況。夢と現実は信じれば同じ。が、油断は最大の天敵だ。
話が長くなって恐縮だが、まだ終わらない。しゅん、先ほど引いた男子陣での“花くじ”の結果はどうだった?
1本だけある青い花を引いた男子は、気になる相手を誘って2日目夜に特別な夜デートに行けるルール。どの男子が引いたかは、2日目夕方にならないと明かされないとはわかりつつも、この際だから引いていてもいなくても、どっちでもいい。ゆまのそばにいて、不安が生まれないようにしろ。とにかく、隣にいるんだ。
そう思っていたところ、どうやら杞憂だとわかったのがこの後。2日目午後、グループ行動で動物園を訪れ、ゾウへの餌やりを一緒に楽しみながら、ゆまから「いきたーい! 夜のなんたら特別デートみたいな」「しゅんくんが引いてることを祈るね!」と、無邪気に求められているなか、内心はワクワクとニヤニヤが止まらなかったことだろう。サプライズを隠しているときに出てくる、あの特有のアドレナリンである。
今夜、相手の喜ぶ顔が100%間違いなく観られるし、ゆまが前述のように「いきたーい!」と口にすればするほど、自身のなかでの喜びも倍増していくシステム。そう、しゅんは見事に運命を引き寄せて、青い花を引き当てていたのだ。
グループ行動終了後、全員の前で自身が青い花を持っていると宣言する、しゅん。ゆまはもちろん満面の笑みである。先ほど、彼女はゾウとの別れ際に「ゆま、幸せになってくるー」と約束していたが、それもまた有言実行。次週、彼らはどんな夜デートで我々を楽しませてくれるのか。期待が募るしかない。
あやかが頭から離れない りくとはこの後、たまきとどう向き合う?
話は変わって、前述の動物園組には、りくと×たまきの姿も。しゅん×ゆまに比べて、まだ確度としては低いまでも、このふたりも現時点では両想いな状態。ここで、たまきの方から「私はもうりくとくんに気持ちを固めていて、告白したい」という宣言があった。
ただ、ここで偉かったのが、たまきがしっかりと大切なことの“確認”を忘れなかったこと。前回の『チュンチョン編』でりくとが追いかけ、おそらくは今回も再会を願って旅を継続しただろう、あやか(伊藤彩華)の存在についてである。
筆者は正直、りくとが昨日、ゆまやたまきに向けて積極的な動きを見せていたことから、あやかについては吹っ切れ、そのせいで完全に忘れていてしまった。恋は盲目なんて言葉があるなかで、核心を忘れない、たまき。しっかりとしている。
りくとの回答はこうだった。頭のなかすべてが、たまきというわけではない。あやかの存在が頭から離れず、まだ片隅にはいる。だからこそ、自分のなかで気持ちを整理したい。……あれっ? 見届け人たちからは、こうした包み隠さない様子こそ『今日好き』の醍醐味だとコメントがあったが、それはやや大人すぎる視点。高校生の恋愛に隠しごとは似合わないし、なによりこのピュアさもりくとの持つよさである。
が、それでもだ。今回の旅に参加していないにも関わらず、改めてりくとのなかでも、我々視聴者に対しても一気に、圧倒的な存在感を放ってきた、あやか。あの昭和テイストな紺色の制服が脳裏にカットインしてきた。そうか、りくとよ。まだ忘れられていないのか。
りくとはこの2日目以降、たまき、そして自身の本心とどう向き合っていくのか? そんなことを考えつつ、いま気になるのはしゅん×ゆまの夜デート。ここを乗り切ればほぼカップル成立だし、もうひとつ、なにか決定打となる心のやりとりを見せてほしい。しゅんの“マジでフラれる5秒前”な顔を見逃し再生で100回くらい再生したら、来週の放送日まで一気にワープしてはくれないものだろうか。
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