GALLERIA、OMEN、ROG 個性豊かなPC&ゲームデバイスを魅せてくれた3つのブース:『東京ゲームショウ2025』レポート

 ゲームメーカーとゲームファンの祭典と言える『東京ゲームショウ2025』(以下、『TGS2025』)が千葉・幕張メッセで開催された。日本のみならず、世界中の実力派のゲームデペロッパーやパブリッシャー、様々なハードウェアメーカー、インディーズゲームブランドが出展。今回はその中でも3つのゲーミングPCブランドに注目して、初日の様子をお届けしよう。

華やかで鮮やかなコラボアイテムを取り揃えていたGALLERIAブース

 ゲーミングPCのメインラインナップを刷新し、新型筐体も投入したGALLERIAブース。大きなステージも設置して、数多くのプロゲーマーを始め数多くのゲストとトークを繰り広げると同時に、多数のゲーミングPCやゲーミングデバイスを展示した。

ブース入り口近くという一等地で展示されていた「VSPO! GEAR ゲーミングマウス」

 Virtual esportsプロジェクト「ぶいすぽっ!」に所属するVTuber23人とコラボ。一人ひとり、こだわりのカラーリングで染め上げられたマウスが「VSPO! GEAR ゲーミングマウス」だ。開発にはPulsar Gaming Gearsが協力。手が小さな日本人のゲーマーでも握りやすく、扱いやすいサイズ感を実現している。

 面白いのが、ワイヤレスドングルを飾るというアプローチをしていること。別売される各キャラクターのミニアクリルスタンドに挿すことで、コレクターズアイテムとしての価値を高めることができる。

デザイン性が高い筐体を採用したFシリーズ

 今回展示されていたコラボモデルのベースとして選ばれることが多かったのが、Fシリーズ。角のピラーがなく、L字のクリアパネルによってPC内部をすっきりと見通すことができるデザインは、グラフィカルなPCパーツにこだわりたい人も納得の逸品だ。

フルタワー筐体を採用しているSシリーズ

 美しく、かつハイパフォーマンスなPCを求めているなら、Sシリーズに注目したい。APU単体で100万円近い価格帯となる、AMD Ryzen Threadripper 9980X搭載機の投入も予告されたラインで拡張性の高さも随一。ゲームだけではなくVRや、クリエイティブワークを行いたい人も支えてくれるはず。

なちょ猫 x GALLERIA仕様。柔らかく、夢見心地な印象があるパステルトーン
CRAZY RACCOON x GALLERIA仕様。ホワイトボディに鮮烈なネオンレッドでテンションMAX
Shibuya HAL × GALLERIA。サイバーなブラックのケースから溢れ出す、熱意のオレンジ
猫麦とろろ x GALLERIA。ピラーレスなL字のクリアパネルを大胆にも花柄であしらい、ハードウェアのインパクトより清潔感と透明感を重視
葛葉 x GALLERIA。パネル全体にモノトーンな葛葉のイラストを配置。内部から輝く赤いLEDがダークで力強い雰囲気を演出

コンパクトでも戦い抜けるゲーミングデスクトップを展示したOMEN_HyperXブース

 HPのゲーミングPCブランド「OMEN」と、同じくHPのゲーミングデバイスブランド「HyperX」のブースを見てみると、気になる筐体が。

ミニタワー筐体を採用した「OMEN 16L」シリーズ

 側面のクリアパネルの面積は控えめで、ライティングも派手すぎず仕事部屋ともマッチしやすいモダンなデザインを身にまとったOMEN 16Lシリーズ。近未来のクリエイティブPC、AI PCらしさもある。

 このモデルはなかなかの実力者で、IntelプロセッサであればCore Ultra 7 プロセッサ 265F、AMDであればRyzen 7 8700Fまでのものが選択可能。GPUもNVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB)が搭載で可能だ。Stable Diffusionや13BくらいまでのローカルLLMも動かせるし、肝心のゲームだってフルHDや1440pならばかなりのフレームレートを叩き出せる。

ミドルタワーの『Omen 35L』

 『OMEN 35L VALORANT Limited Editio』にも注目。ネイビーブルーのケースに、切り裂くような赤いラインが走るデザイン。ベースモデルは『VALORANT』や『リーグ・オブ・レジェンド』の公式大会でも使用する『OMEN 35L Stealth Edition』で、競技用としても使われるその性能の高さは世界中のゲーマーが認めている。

キャ王公式レイヤーのみなさん

 OMENは実のところ、RIOT Gamesと公式パートナーシップを結んでおり、だからこそこのコラボが実現できたと思われる。

フルタワー筐体を採用した『OMEN 45L』

 写真のPCで使われているのはRTX 5080だが、現世代最強のGPUと言えるRTX 5090も搭載可能な拡張性を持つのが『OMEN 45L』。

 『OMEN 45L』はPCケース内の区画を3つに分けたトライコンパートメントシャーシとなっており、熱が他のパーツエリアに伝わるのを防ぎながら冷却効果を高めている。拡張性もさることながら、ワークステーション級の熱処理技術によって長時間戦えるし、8K動画などのエンコードにも役立つモデルとなっている。

ROG × 初音ミクのコンプリートデスクトップPCシステムを展示していたROGブース

PC本体だけではなく、キーボードやマウス、ゲーミングヘッドセットも初音ミク色。

 ゲーミングデスクトップPCのROG Strix Helios II Hatsune Miku Editionを中心として、細部に至るまで初音ミクコラボアイテムで作り上げたデスクトップPCシステムがこちら。PCの中を見ればマザーボード、GPU、クーラーに至るまでミクカラーで統一されている。

色の統一感はさすがといったところ。

 外側もASUSブランドでの初音ミクコラボアイテムが集まり、ディスプレイ、キーボード、マウス、ゲーミングヘッドセットが初音ミク仕様でインパクトが強烈だ。

Copirot+ PCでもある上位モデルの『ROG Xbox Ally X』。

 ゲーマーが注目していたのは『ROG Xbox Ally X』。最新プロセッサであるAMD Ryzen AI Z2 Extremeを搭載し、13万9800円という戦略的な価格で売り出す携帯型ゲーミングPCだ。

 プロセッサ名にAIの文字が入っていることからわかるように、『ROG Xbox Ally X』にはNPUコアも含まれています。AIの処理能力は50TOPS。マイクロソフトのCopirot+ PCとして認められる性能を持つ。

Ryzen Z2Aを採用した『ROG Xbox Ally』

 さらに8万9800円という価格で販売するのが『ROG Xbox Ally』。プロセッサはRyzen Z2 A。『ROG Xbox Ally X』は1080pの映像設定でAAAタイトルを軽々と動かせるパワーがあるが、『ROG Xbox Ally』は720pの映像設定時に快適に遊べるマシンだ。

専用のXboxボタンが備わる

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