『Weekly Virtual News』(2025年6月30日号)

ゴー☆ジャスに東海オンエア・てつやも“バーチャル化” メタバースと配信プラットフォームの動向を振り返る

ゴー☆ジャスに東海オンエア・てつや 著名人起用のバーチャルなPR戦略

 「著名人のVTuber化/バーチャルアバター化」は、いまやPR手法の一つになったような感触を覚える。お笑い芸人のゴー☆ジャスを起用した、ロッテ『クーリッシュ』のCMはその一例だろう。

ロッテ クーリッシュ WEB動画「地球配属クー☆リッシュ 仕事終わり」篇 15秒

 CMは、ゴー☆ジャスが扮するVTuber・クー☆リッシュが、地球での日々を配信するという体裁を取っている。もちろん、モーションはゴー☆ジャス本人のものだ。

 クーリッシュを飲むと3Dモデルがローポリゴンからハイポリゴンに変化するという、視覚的なインパクトが同CMの大きな引きだろう。ある意味、実写よりも訴求力がありそうだ。

 収録の様子とアフターインタビューがプレスリリースとして配信されているのも興味深い。たしかに、ポップカルチャーへと発展しつつあるVTuberの裏側は、黎明期以上に興味を持つ人が多そうだ。

 著名人を起用したPR事例としては、先週発表されたYouTuberグループ・東海オンエアのてつやによる『IRIAM』配信企画も見られた。てつやの容姿をちょうどよく2次元イラストに起こしたようなアバターで、全3回の配信が予定されているようだ。

 『IRIAM』では以前、にじさんじの壱百満天原サロメが出張配信をする企画も実施されており、著名人による配信をフックに認知拡大を狙っているように見える。壱百満天原サロメはほぼ同一領域ゆえに意外性は少なかったが、異なる領域にいる東海オンエアの招致が、プラットフォームにどのような影響をもたらすかは気になるところだ。

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