目玉は98インチの超大型! Mini LEDバックライト搭載の「BRAVIA 5」シリーズを見た
ソニーから、BRAVIA液晶テレビの新製品「BRAVIA 5」(XR50)シリーズ4モデルと、サウンドバーの『BRAVIA Theatre Bar 6』(HT-B600)、ワイヤレスサブウーファー『BRAVIA Theatre Sub 7』(SA-SW7)、ワイヤレスリアスピーカー『BRAVIA Theatre Rear 8』(SA-RS8)が発表された。
ソニー調べによると、日本のテレビマーケットの市場規模は、直近で440万台ほどだったという。同社では4Kテレビが登場して10年を過ぎ、ユーザーの認知も進んでいることを踏まえ、2025年は2Kテレビからの買い替えがより進むものと期待している。
さらに最近は70インチ以上のお手軽な価格帯の製品も増加しており、大画面テレビのシェアの拡大が期待できるという。ソニーではこういった動きに対し、大画面で楽しんで欲しいコンテンツとして映画を軸にしたプロモーションを展開していく。キーワードは「BIGGER IS BETTER」。
より身近な価格帯で、さらに大きな4K大画面を揃えた『BRAVIA 5』
新たに登場した「BRAVIA 5」は、4K液晶テレビ「X90L」シリーズの後継機で、身近な大画面市場の創造とプレミアム市場拡大を目指したラインナップだ。ブラビアでは上位モデルの「BRAVIA 9」と「BRAVIA 7」にMini LEDバックライトを搭載しているが、今回は弟シリーズとなる「BRAVIA 5」にもMini LEDバックライトが採用された点にもその本気度が感じられる。
ラインナップは98、75、65、55インチで、最大サイズが「X90L」シリーズの85インチから98インチへとさらに大きくなっているのも注目だ。「BRAVIA 9」と「BRAVIA 7」も85インチまでなので、もっと大きい画面を楽しみたいという方には「BRAVIA 5」が有力な選択肢になるだろう。
「XR」プロセッサーにより、上位機同等の高画質化処理を実現
画質面では、独自の「XR」プロセッサーを搭載し、Mini LEDバックライトを最適に制御する「XRバックライトマスタードライブ」と、高いコントラスト再現を可能にする「XRコントラストブースター10」、地デジや配信の映像を高品質な4Kに変換する「XR 4Kアップスケーリング」といった高画質機能も、上位機同様に備えている。
HDR信号はUHDブルーレイなどのHDR10/ドルビービジョンと4K放送のHLGに対応済み。ソニー・ピクチャーズやストリーミングサービスとのコラボレーションによって開発された「スタジオ画質モード」も搭載し、映画制作者の意図通りの画質を再現することもできる。配信のIMAX ENHANCEDにも対応済みだ。液晶パネルは倍速タイプ(120Hz駆動)で、2025年仕様の最新タイプが使われている。
その他の機能面では、AIで人の声を認識して声の音量だけを自在に調整できる「ボイスズーム3」が搭載された。動画配信アプリの起動や録画予約を簡単に行える専用アプリ「BRAVIA Connect」からの操作もできるようになっている。
3.1.2チャンネル対応で、イマーシブ再生も可能な『BRAVIA Theatre Bar 6』
同時発表された『BRAVIA Theatre Bar 6』は、サウンドバーとワイヤレスサブウーファーがセットになった3.1.2チャンネルシステム。サウンドバーにはフロントL/C/Rスピーカーとイネーブルドスピーカーが内蔵されており、天井や壁の反射を使ってドルビーアトモス、DTS:Xなどのイマーシブサラウンドが再生できる。
ステレオ音声に対しても、音声をリアルタイムに分析して音源に応じた分離・抽出を行い、立体音響に変換するアップミックス機能を搭載。地デジや動画配信も臨場感豊かに楽しめるとのことだ。
さらに独自のバーチャルサラウンド技術「S-FORCE PRO」(横方向の音場を生み出す)と「VERTICAL SURROUND ENGINE」(縦方向の音の広がりを切れめなく広げ、自然につなぎ合わせる)により、包みこまれるようなバーチャルサラウンド再生も実現するという。
『BRAVIA Theatre Sub 7』は、スマートなデザインから迫力ある低音を再生
その他にも、ワイヤレスサブウーファー単体モデルの『BRAVIA Theatre Sub 7』も登場した。ソニーでは既にワイヤレスサブウーファーの『SA-SW3』『SA-SW5』を発売しているが、それらについて本体サイズが大きく、置き場所の確保が難しいという声もあったそうだ。
これに対し『BRAVIA Theatre Sub 7』では、本体正面(バスレフポートがついている面)に向かって右側に13cmウーファーユニットを搭載、横幅わずか13.4cmという薄型デザインを実現した。この構造によって、本体を壁などに沿わせて設置できるようになり、置き場所にも困らないとのことだ。
ワイヤレスリアスピーカー『BRAVIA Theatre Rear 8』で、サラウンド音場がさらに豊かになる
ワイヤレスリアスピーカー『BRAVIA Theatre Rear 8』は既発売の『SA-RS3S』の後継モデルで、本体デザインが丸型に変更された。ソニー製サウンドバー『HT-A9000』や『HT-A8000』、AVアンプ『STR-AN1000』などとワイヤレスで接続して、すっきりした状態で豊かなサラウンド音場を楽しめる。
2ウェイ2スピーカーという構成やユニットサイズは『SA-RS3S』と同じだが、内部処理の改善によって各種スペックを向上させたそうだ。それぞれのユニットを独立したアンプで駆動しているのも特長だろう。
◯参考情報
商品名:Mini LED 4K液晶テレビ「BRAVIA 5」シリーズ
型名:『K-98XR50』『K-75XR50』『K-65XR50』『K-55XR50』
発売日:6月28日、6月7日
価格:市場想定価格110万円前後、市場想定価格42万9000円前後、市場想定価格33万円前後、市場想定価格25万3000円前後商品名:サウンドバー『BRAVIA Theatre Bar 6』
型名:『HT-B600』
発売日:5月31日
価格:市場想定価格6万1000円前後商品名:ワイヤレスサブウーファー『BRAVIA Theatre Sub 7』
型名:『SA-SW7』
発売日:6月7日
価格:市場想定価格3万7000円前後商品名:ワイヤレスリアスピーカー『BRAVIA Theatre Rear 8』
型名:『SA-RS8』
発売日:6月7日
価格:市場想定価格6万1000円前後