“見下し顔”系お嬢様が涙の失恋…「人生で泣くのは、2回目」『今日好き マクタン編』3話

“おひな様”の活躍振りを一挙プレイバック アイドル仕草を駆使した“見下し顔”系お嬢様
『マクタン編』も2日目に突入したところで、ついに“あの女子”を掘り下げていきたい。長さを揃えた重ための前髪に、どこか懐かしさ感じる紺色のジャンパースカート(いわゆるジャンスカ)。“令和”の『今日好き』には珍しいビジュアルで異彩を放つ……“おひな様”こと、ひな(長浜広奈)のことだ。
彼女の活躍ぶりを振り返ると、1話ではかなと(河村叶翔)から誘われて2ショットに。「喋り方が女の子みたいでかわいい」と褒められると「女の子だもん」と、ややツンとしながらあざとく、“ご期待通り”に返してみせる。
話しながら両手を顔の前で合わせたり、あるいは顔に添えてみたりと、相手に見える位置で色々と手を“いじくる”というのは、元乃木坂46・松村沙友理を筆頭に、そうした系譜のアイドルたちがたしなむ技である。それが決して嫌味なぶりっこに見えず、持ち前の表情の豊かさと合わさって、独特なお嬢様の雰囲気となっているのが末恐ろしい。そんな姿を見て、スタジオの“恋愛見届け人”たちがつけた異名が「恋愛アンドロイド」だった。
実際、自身がお嬢様かと問われても否定はせず、メイクを「お化粧」と呼んだ場面も。なにより、かなととの2ショットで早くも発露していたのだが、かわいらしい笑顔を見せたかと思えば、表情が戻るときに一瞬、すんっ……と相手を見下すような涼しい表情を見せるところが、なんとも気高く、気品があって、たまらない(決して悪い意味ではない)。勝手な想像だが、自身を“従えてほしい”と思った男子も多いのではないだろうか。事実、かなともそのうちのひとりかもしれず、件の2ショットを終える頃には、自身の分とほかに、ひなのスーツケースも引きずって、その場を後にしたのだった……。
そこから2話になると、ひなの想いは第一印象から気になっていた、はると(今井暖人)に集中。すると「気になる人ははるとくんに絞ったので、かなとくんとりのんちゃんは素敵だなって思いました」と、自身の興味の範囲外はもう別の世界かのように取り扱い、“どうぞお幸せに”状態である。さらに、1日目を振り返ってのコメントを求められると「今日は色々あったけど、今日一日は疲れました」と、すべてを自己完結。“おひな様”は本当に、住んでいる世界が違うのである。我々は彼女にも、その思考にも、指一本たりとも触れることは叶わないのだ……。
ひな、はるとにアタック&食い下がってみるも……「もう気持ちは固まったっていうか」
そんなひなはここまで、ディナーの席などで意中のはるとと距離を縮めてきたわけだが、3話(=2日目朝)にして、ようやく初2ショットに。そもそも、彼女の好きなタイプは「お姫様扱いをしてくれる人」や「王子様みたいな人」というだけに、はるとの金色に近い茶髪はピンポイントで合致していたらしい。彼の姿を見てすぐさま「この人だ!」と直感に刺さり、そこから旅の途中で一緒に食べたアイスが同じでうれしくなるなど……一言でまとめれば、とにかく「カッコいい」とのこと。それに対して、はるとも「ありがとう」と返したのだが、“おひな様”からは「いいよ」と一言。相変わらず、常に上手を譲らぬ言葉選び。
とはいえ、彼女も肝は座りながらもしっかりと緊張しているようで、話す言葉は考えてきたような文章のようにまとまっていながら、それでも途切れがちに発される。2泊3日で恋をする状況に、気持ちが精一杯な部分もあるに違いない。ただ2話終盤に明かされた通り、はるとにはすでに気になっている女子が。そのため「もう気持ちは固まったっていうか」「これからは“気になってる子”に、向き合いたいかなって」と、彼の矢印が自身に向いていないことを、それとなく告げられてしまう。
ひなも負けじと一度は食い下がるも、最初と異なり「ひなちゃんの気持ちには応えられないかも」と、再び“名前入り”での指摘をされると、“この人はもう振り向いてくれないんだ”と悟ったのだろう。悲劇のヒロインさながら「あぁ……」と、思わず声が漏れてしまい、そんな声以上に、“王子様、行ってしまうんですか……”という想いを、彼女の虚げな瞳が物語っていた。
残念ながら、はるとはいま、ねね(時田音々)の方を向いている。その証拠に、彼はこの後、もか(代田萌花)とも連続で2ショットし、ひな同様に「その想いには応えられないなって」と申告。このタイミングでそう伝えることで、残り2日間で次の可能性を探ってほしいと、優しく打診するのだったと付け加えてもおきたい。























