発売したばかりの『Soundcore Liberty 5』ってぶっちゃけどうなの? オーディオ評論家・野村ケンジ氏に聞く

アンカー・ジャパンは2025年にオーディオブランドである「Soundcore」より最新型となる『Soundcore Liberty 5』を5月22日より発売を開始した。このモデルは2022年に発売され、国内でのシリーズ累計販売が150万台を突破したベストセラー機『Soundcore Liberty 4』の後継機種となり各種機能が大幅にアップしているのが特徴だ。
同日、プレス向けに開催された発表会にてリアルサウンドテックとも縁が深い、オーディオ評論家・野村ケンジ氏に邂逅。専門家として既に『Soundcore Liberty 5』を先行体験している野村氏へ同機についての評価を伺ってみた。
進化した同社独自の「ウルトラノイズキャンセリング」
野村氏がまず特筆すべきだとしたのは独自のノイズキャンセリング機能「ウルトラノイズキャンセリング」。『Soundcore Liberty 5』は前モデルの2.0から3.5へと進化、内蔵されたセンサーが毎分180回、周囲の騒音レベルの装着レベルを検知して、ノイズキャンセリング強度を自動的に最適化してくれる。この機能について野村氏は「ノイズキャンセリングが強いというのではなく、人の声が自然に聴こえる程度にクリアにノイズキャンセリングしてくれ、暗騒音(ざわざわした環境音)が綺麗に除去されているのが特徴ですね」と解説。
「(ノイズキャンセリングの)消し方にセンスとリアリティがあり、不自然な感じがしないのが魅力で、これにより、オフィスや外出先などあらゆる場所で使い勝手も向上しています」と評価する。
高音域がクリアとなり、大幅に向上した音質
また、音質に関しても9.2mmのダイナミックドライバーにウールペーパーを用いた振動板を採用することにより、豊かなな中高音域を実現。スピーカー等に使われるバスレフ構造とすることで低音域も強化している。野村氏が視聴したところ、「低音はしっかりと存在感があるが過度にブーミーではなく、また高音域はクリアで自然となり(前モデルに比べて)耳障りな刺さり具合がなくなった印象」とのこと。
進化したノイズキャンセリングと合わせて「音楽をしっかりと楽しむコンセプトが確立されており、音楽体験を重視した設計思想であると思いますね」と分析。また、野村氏によると今回のモデルでは「アメリカや中国などの特定の地域の音の好みに左右されない、グローバルな音質を目指しており、さまざまな音楽ジャンルを気持ちよく楽しめるというのも特徴であるかなと思います」とのことだ。
迷ったら『Soundcore Liberty 5』をベンチマークにするのもアリ
機能面ではLDACコーディング他、「Dolby Audio®」に対応している。他にも2台同時接続可能なマルチポイント、イヤホン単体で最大12時間、充電ケースと合わせて最大48時間の再生を可能とするバッテリー、IP55の防塵・防水にも対応するなど大きく進化している。野村氏は「ノイズキャンセリングを筆頭に音質面や使い勝手などは大幅に進化し、全体的に一段レベルが上がった存在となっている」とのこと。
そして最も注目すべきは「前モデルも良かったが、それと比べても別物と言っても過言ではない仕上がりになっている最新作『Soundcore Liberty 5』が価格に関してはほぼそのままというのが驚異的かと。完全防水イヤホンが欲しいなどの特別な条件がない限りはこれを選んでおけば後悔はないと言っても良いかと。あるいはこのイヤホンをベンチマークに他のイヤホンを試してみる。そんな購入もありかと存じます。まずは一度、お店などで試してみてもらいたいですね」。
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