恋リア戦国時代に新風? 結婚資金1000万を賭けてカップルが戦う『ウェディングウォーズ』の面白さとは

『ウェディングウォーズ』の面白さとは

 恋愛リアリティショー戦国時代と言われるいま、新たな番組が誕生する。

 4月29日配信スタートの『ウェディングウォーズ』(ABEMA)は、結婚を誓い合った8組のカップルたちによる過酷な婚前合宿サバイバル。それぞれのカップルが結婚資金1000万円の獲得を目指し、さまざまなミッションに挑んでいく番組だ。

 筆者は、事前に1話を視聴したのだが、「新感覚すぎる……」と度肝を抜かれた。というのも、そもそも恋リアのスタンダードは、『今日、好きになりました』(ABEMA)や『バチェラー・ジャパン』(Prime Video)のように、番組を通して運命の相手を見つけるものなはず。

 しかし最近は、お互いの合意のもと一時的に交際関係を解消し、“復縁”か“新たな恋”かを選択する『隣の恋は青く見える』(ABEMA)や、付き合いながらも結婚に踏み出せないカップルが、“結婚”か“別れ”かを決断する『さよならプロポーズ』(ABEMA)など、そもそも結ばれている2人の“その後”を描く番組が増えてきた。

 ただ、『隣の恋は青く見える』や『さよならプロポーズ』は、お互いに不満を抱えていたり、結婚に踏み出せない問題があったりと、両者のあいだに何かしらの課題があり、それを解決するためにカップルたちは旅に参加していた。つまり、マイナスの気持ちから始まった物語……というわけだ。

 その一方で、『ウェディングウォーズ』は、結婚を誓い合っているカップルたちが参加するもの。しかも、結婚資金1000万円を獲得するという目標に向けて一致団結している状態。それなのに、「こんなにいろいろな問題が起きるの!?」と驚きが止まらなかった。番組の概要を見たときは、「なるほど、ミッションをこなしていくうちに、より愛が深まっていくやつね〜」と思っていたので、印象がガラリと変わった。

 まず、本番組に登場するミッションが、それぞれのカップルの絆をぶち壊しにかかってくる。もちろん、ミッションにより仲が深まるカップルもいるので、抱えていた問題を浮き彫りにしてくる……というのが正しいだろうか。

 最初のミッション『泥池レース』(=2人で力を合わせて500メートル先のゴールを目指すもの)では、一緒に協力して進んでいくカップルがいる一方で、自分を置いていく彼氏に「こういうところ助けてよ!」と激怒する彼女も……。また、その後の『ポリグラフ検査』(=嘘発見器)では、「わたしとの交際後も、ほかの異性に魅力を感じてしまったことがありますか?」「参加者のなかで、僕以外に気になっている異性がいますか?」「わたしには絶対に言えない恋愛に関する秘密がある」などの質問により、いくつものカップル間で波乱が巻き起こった。

 本番組の設定が“合宿”ということもあり、参加者同士で赤裸々なトークが繰り広げられることも。それだけでなく、同じ部屋で宿泊するため、パートナーではない異性に魅力を感じてしまう瞬間もあるかもしれない。そして、「別れを決断した場合は、先着1組にだけ100万円を贈呈します」というルールが、それぞれのカップルを狂わせていく。

 ネタバレになってしまうため、詳細は控えるが、第1話でもっとも印象に残ったのが、お笑い芸人のマミモン & 柴助カップルだということだけ伝えておきたい。この2人は、「えっ、そこまで赤裸々に話しちゃっていいの?」とこちらが困惑するほど、体当たりで同番組に挑んでいる。

 35歳から60歳の男女が、人生最後の愛を探す『あいの里』(Netflix)も、病気や性の話など赤裸々な会話劇で人気を集めていたが、『ウェディングウォーズ』も赤裸々さで言ったら負けていない。

 結婚資金を集めるためにやってきたラブラブな(はずの)カップルたちが、別れを決断して100万円を手に帰ることなんてないと思いたいが……。一体、どうなってしまうのか。予想もつかない新感覚の恋愛リアリティショー『ウェディングウォーズ』。最後の最後まで見逃せない展開になりそうだ。

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