スーパーで買った卵からヒナが誕生 YouTuberたちの検証動画の意義を考える
そして「移住家族ちゃんねる」(登録者数6,270人)もまた、2023年10月に投稿した動画で、購入した有精卵から卵の孵化に成功し、大きな反響を得ている動画クリエイターのひとり。産直市場で購入したニワトリの有精卵14個のなかから9個を選び、孵化機で温めること20日。1羽目のヒナが誕生すると、翌日には1羽、さらにその翌日には2羽が誕生し、孵化率は44.4%。視聴者からは「小さな命の誕生に泣きそうになりました」「命を頂いているんだな~」と、コメントが寄せられている。
移住家族ちゃんねるのように、購入した卵が有精卵であれば孵化するのも納得だが、おーちゃんによると、うずらはオスとメスを見分けることが難しく、メスのなかにオスが紛れ込むことで有精卵が混じり、温めると孵化することがあるという。孵化する確率から全滅のリスク、検証する個数の算出や、自力で生まれてこれなかった個体の手助けおよび処置まで難なくやり遂げる一連の様子は、もはや教育番組の域に達している。今回の2組の検証動画は、命の尊さや食育といった観点も含め、かなり意義深いコンテンツとなったことは間違いないだろう。