キャンプブームはコロナ禍で終了? それでもYouTuberたちがキャンプを続ける理由
「脱サラ さいとう夫婦」(チャンネル登録者数9.4万人/2025年4月18日時点)は、愛犬ニコとメリーとともに暮らす夫婦で、おもにキャンプや車中泊旅動画を投稿している。4月12日に投稿した動画では、視聴者から外でご飯を作って食べることに、「なんでわざわざ外で?」「 別に家でいいじゃん」「大変になっていっているだけじゃん」といったコメントが書き込まれることに言及。そこではキャンプをする理由について、「ニコメリ(ニコとメリー)がいたら宿泊できないところばかりだし、外食ばっかりよりは簡単だったとしても 、こういう外ご飯とかの方が2匹と一緒にいられるからいい」「いい景色を見て遊びたい」と述べ、愛犬たちと一緒に楽しい時間を過ごすためであることを1番の理由に挙げている。
そして北海道を拠点に活動するキャンプどハマり中の「ヒヌマフウフ」(チャンネル登録者数11.6万人)は、2022年12月に投稿した動画で、キャンプをする理由に触れている。この動画が撮影された日は前夜から雪が降り続き、朝には辺りが真っ白になっていた日。画面いっぱいに広がる白銀の世界はなんとも美しいが、雪の影響で撤収作業にかかった時間はなんと2時間半。この時利用したキャンプ場はサイト(キャンプの拠点となる場所)に車を横付けできない施設だったため、撤収作業に時間がかかったようだが、そんな大変な経験をしても、この日のキャンプには大満足だった模様。ふたりはこのキャンプを振り返り、「そういうキャンプ場でしか見られない景色もやっぱりある」「大変だけど価値がある」と、過酷さのなかにあった絶景をキャンプを続ける理由と説明している。
キャンプ人口の減少やアウトドア用品で有名な企業の大幅な減益だけをみると、ひとまずキャンプブームは落ち着いたように感じられるが、キャンプのよさを身をもって体験している2組やそのほかの人気YouTuberにとっては、ブームの終焉は関係なし。ペットと一緒に楽しめることや大自然が作り出す、その時々の景色など、それぞれの価値観がキャンプを続ける理由になっているようだ。