『ラブパワーキングダム』いっせい&みほインタビュー モテの正解は「あざとく生きないこと」

「僕はもう素直に、“エロ〜”って思ってました」(いっせい)
ーーおふたりともランキング上位から下位までをひと通り経験したわけですが、どちらの層の方がゲーム的には動きやすかったですか?
いっせい:前半戦は、上位と下位のどちらでもよくて。大切なのは後半戦。最終日の手前で下位にいたら、その時点でキングやクイーンになれる可能性はないと言い切ってよいです。
ーーたしかに最終日前々日の上位層が、ほぼそのままキング/クイーンの座に就いています。
いっせい:最終日に近づくにつれて、そこから新たに誰かを騙そうなんて気にもならなくなるし、むしろそれまで関係性を築いてきた相手との気持ちの確認フェーズになる。恋愛面ではさておき、ゲーム的にはあまり動きがなくなるんですよ。
みほ:そうだね。序盤のモテVOTEは、とにかく落ちなければなんでもいい。その上で、私自身はやっぱり上位の方が気持ちよくゲームに参加できるなと感じました。
ーーたとえば?
みほ:“そっか、私ってモテないんだ”のマインドのままだと、そもそも自分に自信がなくなるし、そのイメージを周囲にも固定概念的に抱かれてしまいそうで。私がデートに誘っても、断られちゃうんじゃないかな、なんて恐怖心を持つようになっちゃうんです。
ーー言葉は悪いですが、仰る通りで相手側からしても、なんらかの関係を育んでおくのであれば、最終日まで生き残りそうな上位層を選ぶ方が安心感もありますものね。そうした懸念点は、旅の最中にも意識していていましたか?
みほ:最初はまったく。逆に中盤以降は、考えて動かざるを得なかったです。周囲の結果次第が自分にもダイレクトに影響してくるので、本当に先が読めないんですよね。
ーー難しいですね。
いっせい:難しいよね、このゲーム。
みほ:本当にそう。すごく難しい。
ーーでは、“簡単な話”に切り替えてもいいですか? 先ほど少し触れたお泊まりデートの際、赤い薔薇を散りばめた、通称:峰不二子風呂が登場しました。あのバスタブを目の当たりにしたときの第一印象をぜひ聞かせてほしいです。
みほ:私はとくに(笑)。むしろ、普通の透明なお湯だったら恥ずかしかったから助かったな、くらい! お花の匂いもすごく素敵だったし、リアルな自分でお風呂デートを楽しめました。
ーーいっせいさんの感想はいかがでしたか?
いっせい:僕はもう素直に、“エロ〜”って思ってました(笑)。
ーー(笑)。バスタブのなかでは、もはや数え切れないくらいのキスを重ねていましたが、その点については?
いっせい:あれを観たら、“コイツら、できてんな”って思うしかないですよね。
みほ:わかる。でも恥ずかしいよね(笑)。私は恋愛番組に参加するのも初めてで、まさかあそこまで攻めたシーンに出くわすとは。視聴者のなかには、驚かれた方も少なくないでしょう。ただ、あれは私たちが真剣に恋に落ちて、向き合った上にあるものだったので、その想いもしっかりと感じていただけたらうれしいです。
ーーあの入浴シーンを観ていて、ヴィラにあったシークレットルームを思い出しました。同ルームは旅の期間中、ひとり1回のみ使用可能で、カメラもマイクもない空間とのことでしたが、そういえばおふたりとも使用することなく終わりましたね。
いっせい:僕自身、あまり需要がなかったので。
みほ:みさきちゃんみたいに、上手く使える人だったら効果を発揮するんだろうね。私は誰と一緒に入っても、悪い方向にことが動きそうな気がして。私にはリスクの方が大きいと思ったので、使わないことをえらびましたね。
いっせい:そうそう。変に目立つと動きにくくなるんだよね。
ーー残念ながら、おふたりとも今回はキング/クイーンの座を逃してしまいましたが、もし仮に“ゲーム2周目”に挑戦できるとしたら、どんな対策をしてランキング上位を狙いますか?
いっせい:もっと手広く、関係性を築いておく。それこそ、キングの決選投票で最後の一票を入れたのが、ほとんど会話をしていないレイカ(REIKA)だったんですよ。彼女ともう少しだけでも仲よくなっていたら、僕がキングの未来だってあったかもしれないし、いろいろな子に満遍なくジャブを打っておくべきだったと反省しました。
みほ:たしかに、女性側でも「もっと仲よくしておけば……」みたいな声が聞こえてきてた。私も序盤にもっといろいろな子と喋ってから、確実に票をもらえそうな相手を絞っていくべきだったな。とはいえ、ゲームや投票に関するシステムは事前に明かされていなかったし、FinalモテVOTEでの決選投票なんて想像すらしていなかったから、たとえ今回の経験があってもルール次第ではまた負けちゃうかもしれませんね。
ーー最終的に、今回の経験を通してご自身なりの“モテるとは?”の回答は見つかりましたか。
いっせい:自分を作らず、素でいること。いかに万人ウケを狙うかと、反対に特定の人に自分の存在を刺しに行くかで“モテ”の意味合いも捉え方も変わってきますが、自分の回答はこんな感じです。
みほ:私は、あざとく生きないこと。そもそもあざといことが苦手で、今回の旅も素直な気持ちで臨んだわけですが、だからこそファイナリストまで残れたとも思っていて。着飾らない人の方が、モテると思います。ひろきくんとかを見てて、よりそう思いました(笑)。
ーーたしかに(笑)。色々な意味で“着て”いなかったですからね。
みほ:普通なら恥ずかしがりそうな部分もオープンにできる人って、やっぱりカッコいい。もちろん、今回は恋愛強者揃いだったので各々の違いがあるとは思いつつ、ありのままでいることが大切だと実感しました。モテること=チヤホヤされること、ではないと思います。
いっせい:本当にそう。そのふたつは全然違うことだよね。
みほ:それに、モテの先にはちゃんとした恋愛があるし。お付き合いをしたら、いつかは結婚も意識するはず。そのとき“モテる”のは絶対に、堅実な人柄の持ち主だと思います。





















