船旅動画が増加中 ヒカキンらYouTuberの動画から人気の理由と需要急増の背景を紐解く

 コロナ禍以降、YouTubeでは船旅動画が増加しており、ヒットコンテンツが続々と誕生している。しかしなぜいま、船旅船なのか。動画クリエイターたちの動画から、船旅動画の人気の理由とYouTubeで船旅動画が増えている背景を解説する。

 ヒカキン(登録者数1,910万人)は2023年11月、日本最大客船「飛鳥Ⅱ」での1泊2日の旅を公開。神奈川・横浜港から静岡・清水港に向かうこの旅でヒカキンが利用したのは、最上級客室「Sロイヤルスイート」。リビング、ベッドルーム、バスルームがそれぞれ独立し、海が一望できる浴室には大人がゆったりとくつろげるサイズのバスタブが備え付けられており、なんと金額は約200万円。シャンパン片手に船のデッキで出港を見守ったヒカキンは、黒毛和牛のステーキなど夕食を部屋で堪能。

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 夕食後にはナイトプールでひと泳ぎし、ショーの観覧やヘッドスパ、クラブでのダンスタイムなど、アクティビティをとことん詰め込んだ模様。さらにジムでトレーニングしたあとは、夜食の寿司とうな重を頬張り、珍しい晩酌姿も。翌朝には日の出を眺め、朝風呂でゆったりとした時間を過ごし、豪華な朝食を完食すると、夢のような時間は終了。3泊4日のツアーのところ、スケジュールの都合でやむ無く1泊2日の旅となってしまったそうだが、束の間の休暇を満喫していた。

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 「miiの休み時間」(登録者数35.7万人)は2023年11月、客船「さんふらわあ むらさき」で大阪から大分・別府港に向かう12時間の船旅の様子を投稿している。この旅でmiiは、4人用和室を1.5人分の料金を支払って利用。客室にはシャワー、トイレ、大きなテレビ、女性には嬉しい鏡台もあり、12時間ゆったりと、不自由なく過ごせる部屋を選んだようだ。この日はレストランでビュッフェスタイルの夕食をとり、手ごねハンバーグやおでん、スイーツなどを堪能。その後、部屋での晩酌も楽しんだようだ。翌朝は5時に起床し、海を眺めながら優雅な時間を過ごしていると、目的地の別府港に到着。夜19時前の出港、翌朝7時前入港という少しバタバタした船旅だったが、初めての1人での船旅は大満足だったようだ。

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 そして「スカートで旅するCHIERU」(登録者数24.5万人)は2024年11月、太平洋フェリー「いしかり」で名古屋から北海道苫小牧まで向かう40時間の船旅の様子を公開。CHIERUが利用したのは、ツインベッドと大きな鏡が備え付けられた洗面台、シャワールーム、ウォシュレット付きトイレ、テレビがある1等和洋室。1日目の夜は「太平洋フェリーに乗ると食べたくなる」というカレーとデザートのソフトクリームで夕食を済ませると、大浴場でリラックス。部屋に戻ると晩酌タイムを楽しんだ。

 翌朝はというと、朝風呂と朝食を済ませ、二度寝するというなんとも贅沢な時間を過ごしている。昼食は売店で購入したカップ麺をすすり、夕方まで動画の編集をして過ごしたあとは、お待ちかねのディナーだ。手作り豆腐や鍋、チャーハンなどをビュッフェスタイルの夕食で楽しむと、この日も部屋で晩酌。翌朝はモーニングセットをしっかりとると、いざ下船。40時間ずっと電波が届いていたため不便さはなく、「意外とあっという間」だったと感想を述べている。

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