坂口憲二をアンバサダーに迎えた人気SUV・ニュー『ボルボXC90』を見てきた
ボルボのフラッグシップモデルであり、2016年の日本導入から長年にわたり高い人気を誇る『XC90』。デビューから間も無く10年近いモデルだが、デザインやその安全性、3列シートの使い勝手などで高い支持を受けている。そんなXC90にエクステリアからインテリアまで手を入れるなどフルモデルチェンジに近い進化を遂げた。
累計販売台数100万台の人気モデル
ボルボ・カージャパンは同ブランドのフラッグシップモデル、XC90の改良モデルを2月13日に発表、同日発売を開始した。
XC90は3列シートの7シーターを主軸に世界で販売される人気車種。初代は2002年にデビューし、北米を中心に一躍人気車種に。その後を継ぐ2代目は2014年に登場、日本へは2016年に上陸した。まもなくモデルサイクルが10年近くなるいわゆる長寿モデルで、高価格帯にも関わらず毎月1000台以上を販売しているというから、その人気ぶりも納得。人気っぷりは世界でも変わらず、XC90の累計販売台数は100万台を突破するボルボの屋台骨のひとつにもなっている。
今回フルモデルチェンジと言っても差し支えないほどのビッグマイナーチェンジでは内外に満遍なく手が入っている。
完成形となる2代目が日本上陸
発表会で不動奈緒美社長は「XC90のデザインはセンスの良さだけでなく使う人のこと、機能を考えられたデザインになっています。それはシンプルで飽きのこないもの。進化の本質は安全と豊かな暮らしを実現するデザインの洗練にあります。今回のビッグマイナーチェンジにより2代目XC90の完成形ともいえる仕上がりになりました」とコメント。
クルマを見て変わったと感じる点の代表的な箇所であろうフロントグリルは、2方向から伸びる車線が重なる真新しいもの。その左右には最近のボルボのデザインアイデンティティにもなった「トールハンマー」をモチーフにしたヘッドライト。前出の不動社長も言うように「神は細部に宿る」もの。このセリフは19世紀のドイツの美術史家ヴァールブルクか20世紀初頭の建築家ミース・ファン・デル・ローエが言ったとされる言葉だが細部にまでこだわったXC90には言い得て妙なフレーズだ。
シンプルモダン+ラグジュアリー『XC90』
インテリアも使い勝手を向上させている。9インチから11.2インチへ大きくなったタッチスクリーンディスプレイにはユーザーが頻繁に使用するアプリや機能が優先して表示される。カップホルダーの位置やワイヤレスパッドの位置といった細かいところも見直されているがシフトノブは伝統のクリスタルだ。これはノーベル賞の晩餐会で使われるワイングラスのメーカーとして名高いオレフォス製のもの。
シート素材はナッパレザーのほか、リサイクル素材とバイオ素材で作られるノルディコ、100%リサイクルポリエステルを使ったネイビー・ヘリンボーンウィーブテキスタイルなどが用意されている。好評のプレミアムオーディオシステム「バウワース&ウィルキンソン」もオプション設定で用意され、19個のスピーカーから1410w出力の音楽を楽しめる。
XC90の3列目はこのモデルの魅力の一つで、身長170cmまでならば他のシートと同じ安全性を誇るという。
足回りと乗り心地は更に向上
モデルはマイルドハイブリッドのB5 AWD、PHEVのT8 AWDの2つ。搭載されるパワーユニットはミラーサイクル化されたいずれも2リッター直4ターボだがマイルドハイブリッドとPHEVでは圧縮比が異なる。
また足回りも変更を受け、マイルドハイブリッドは新しく採用されたダンパーが乗り心地向上に貢献するほか、PHEVのエアサスペンション車はクルマ、路面、ドライバーを1秒間に500回モニターするアクティブ・シャシーと連動することで、高い乗り心地を実現。なおこのサスは道路と走行条件に合わせて最適な車高を保ち、走行安定性も確保している。
なお、XC90の発売に合わせて俳優の坂口憲二がアンバサダーに就任。「ボルボといえば“安全”というイメージがあり、家族を車に乗せる機会も多いので興味を持っていました。僕が新しいXC90を実際に見て感じたのは、まず北欧ブランドらしい洗練されたデザイン、堂々としていながら取り回ししやすそうなサイズ感です。ボルボのラインナップの中でも最上級のSUVということで、サーフィンやキャンプをする自分にとってもアウトドアライフを支える強い味方になってくれそうです」とコメントを寄せている。
◯商品情報
ボルボ XC90
1019万円~
https://www.volvocars.com/jp/