「お母さんとのビデオ通話がYouTube撮影の予行練習」

ーー動画はアフレコで投稿されていると思うのですが、そのスタイルにたどり着いたきっかけはあるのでしょうか。

鈴木：『ドリームスリーパー』というバスに乗る動画を撮影したときに、個室とはいえ喋ることはできない環境だったんですよ。「えっ、どうしよう」と焦ったときに、アフレコスタイルを思いついて。そしたら、ファンの方が「こっちの方が聞きやすい」と言ってくれたんです。わたしは喋るのがそんなに上手くないし、家に帰ってちゃんとリサーチしてから情報を伝えるのが自分に合っているなと思ったこともあり、このスタイルに落ち着きました。

　あと、海外の視聴者さんも増えてきているので、テロップを入れて分かりやすく伝えようというのは、いつも意識しています。

ーー活動をするうえで、いちばんのモチベーションは登録者数が増えていくことでしょうか？

鈴木：そうですね。10万人を超えたくらいから、もっと頑張ろうと思うようになりました。いまは50万人を目指しているので、その数字がモチベーションになっています。あとは、「YouTube Studio」というサービスも、モチベーションを上げてくれていますね。

ーーどんなアプリなんですか？

鈴木：登録者や再生回数を見ることができるんですけど、YouTube側からコメントが届くのが面白くて。たとえば、「この動画がよく見られています。頑張りました」って褒めてくれることもあれば、「この動画は、みんな興味がないようです」みたいに辛辣なコメントがくることもあって（笑）。

ーーそれは、アメとムチの使い方がうますぎる……！

鈴木：ですよね（笑）。伸びたときには褒めてくれて、ダメなときには叱ってくれる。ぼっちYouTuberの強い味方です。

ーー現在は、週に2本の動画を投稿されているんですよね？

鈴木：はい。水曜日と土曜日に投稿しています。

ーー撮影も含めたスケジュールは、どのような感じなんですか？

鈴木：1回の旅行で4日間くらい滞在して、そのなかで5本分くらいの動画を撮影しています。帰ってきたら、編集作業……って感じですね。

ーー旅行にはどのくらいのペースで行かれているんですか？

鈴木：だいたい月2回のペースで行っています。ただ、動画のストックが足りないときは、月に5回くらい行くこともありますね。

ーーそんなに！

鈴木：昨年の11月とかは、そのくらい行ってました（笑）。

ーー旅をしてきたなかで、印象に残っている場所はありますか？

鈴木：最近行った別府がすごく楽しかったです。地獄めぐりをしたんですけど、真冬だったのでめちゃくちゃ寒くて、本当に地獄で（笑）。大変な思いをしながら撮影したので、印象に残っています。

ーー撮影をするときに、意識していることはありますか？

鈴木：わたし、よくお母さんとビデオ通話するんですよ。旅行に行ったときは、「いまフェリーに乗ってるよ！」と言いながら、まわりの景色を見せてあげたり。なので、お母さんとビデオ通話している感覚で撮影しています。お母さんとのビデオ通話が、YouTube撮影の予行練習になってるかもしれないですね（笑）。

ーー今後、新たにチャレンジしてみたい企画はありますか？

鈴木：うーん。わたし、ほかの人の動画を見ているとすごい影響を受けちゃうんです。たとえば、大食い動画を見たときに「わたしもやりたい！」と思って。実際に撮影したんですけど、「何か違うわ」ってなっちゃって（笑）。結局、いまの路線に帰ってくるんですよね。

ーーコラボ動画とかは？

鈴木：コミュ障なので、人と喋るのが怖いんです（笑）。なので、新しい人とコラボするというよりは、同じYouTuberのあま猫ちゃんとか、いけちゃんとか、過去にコラボ経験がある人と、またコラボをしたいタイプです。あま猫ちゃんは、ノリで「一緒に日本一周しようよ」と言ったら「いいよ！」って返ってきたから、どこまでも来てくれそう！（笑）

「いつかは、旅行番組に出演したい！」

ーー車中泊をしたり、真冬の海に入ったり、鈴木さんのチャンネルはわりと身体的な負担がかかる企画も多いと思いますが、このタフさはAKB48時代に培われたものなのでしょうか？

鈴木：よく、「メンタル強いよね」と言われるんですけど、どうなんだろう……。自分では、あまり強いと思わないんですよね。ただ、アイドルって、ステージに立つときすごい表情を作るじゃないですか。いまでも、カメラを向けると秒速でキメ顔ができるので、その部分はアイドル時代の経験が活かされているなと思います。オンオフの切り替えというか。ただ、それが逆に不自然だと思われないかな？　という不安もありますが……。もう、職業病なんでね（笑）。カメラ向けられると、やっちゃいます。

ーー今後、YouTube以外で挑戦してみたいことはありますか？

鈴木：いつか旅行番組に出演したいです！　ゲストで呼ばれたとき、旅行経験を活かしていろいろトークができたらいいなぁ。それこそ、このあいだの『マツコの知らない世界』（TBS系）でフェリー特集をしていたんですけど、わたしが乗ったことがあるフェリーが何個も紹介されていたんです！

ーー「わたし、語れるぞ！」って？

鈴木：いや、でもゲスト出演されていた方は、わたし以上に詳しかったんですよね……（笑）。なので、もっと勉強しなきゃなと思いました。あとは、あまりやったことがない演技にも挑戦したいですし、グラビアもまたやりたいです。でも、いちばんはファンの方とお会いする機会を定期的に作ることですかね。3月にもイベントをやるんですけど、やっぱりファンの方との交流は楽しいです。

ーー先ほど、コミュニケーションが苦手だとおっしゃっていましたが、ファンの方とのやり取りは平気なんですか？

鈴木：そうなんですよ！　目を合わせられないとかはあるので、コミュ障バレすることはあるんですけど……（笑）。普通の人と話すよりは全然話しやすいんです！　これも、アイドルあるあるなんですかね？　ファンの方とは、怖がらずに話せるので楽しいです。

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