日本HPのAI搭載PCはクリエイティブに使える新モデル。折り畳める『HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PC』は可能性の塊だ
軽量でコンパクト、フレキシブルに使えるコンパチブルなAIPC
日本HPは「AI PC」シリーズの最新モデル『HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PC』を発売した。同製品は、HPが展開するAI PCシリーズ初の「コンパーチブル型」。コンパーチブル型とは、ディスプレイの開閉角度が360度にまで対応しているノートPCのことを指す。折りたためばタブレットのようにも使える。
デザインは非常に上質な仕上がりとなっている。本体カラーは新色のイクリプスグレー。キーボードの差し色に薄いブルーが使われており、全体的にシックで落ち着いた印象。
Spectre(スペクトル)シリーズ同様、奥側の両角を落としたカットエッジデザインを採用。角の断面はUSB-Cポートとなっている。
筐体にはHPのPCへとAIのDNAをインストールしていくことを表現する、「HP AI Helixロゴ」がプリントされている。
コンパーチブル型を採用したことで、使い方の幅も広がった。途中まで折る「テントモード」にすればミーティング時などに相手に画面を見せやすい。PCをそのままでは置けないようなちょっとした棚の縁や、食事中のテーブルなどにもスペース的には気兼ねなく置ける。場所を選ばず、快適に動画コンテンツの視聴もできそうだ。ディスプレイは14インチ、2.8K、OLEDタッチディスプレイが備わっている。
ハンドジェスチャーに対応してる点はとても面白い。資料のページ送りや動画コンテンツ等の音量の上げ下げをハンドジェスチャーによる「非タッチ」操作によって行えるということだ。ベタなシチュエーションだが、もうポテトチップスを食べた手でPCを触る必要はない。
折り畳んでタブレットのように使用してもよい。今回、日本HPは本機種を「クリエイティブユーザー」にも向けたアイテムだと説明した。タッチペンにも対応しているので、例えばcopilotでのimg2img(画像から画像)用のラフイラストの制作にも向いてそうだ。重さは約1.34kg。サイズ的にも、ぎりぎり片手で持てる重量感、といったところだろうか。
グレードごとに「スタンダードモデル」「パフォーマンスモデル」「スプリームモデル」の3つのモデルにわかれている。プロセッサにはCore Ultraシリーズ2を採用し、「スプリーム」ではCore Ultra9 288Vを搭載。最大で48TOPのNPU性能となっており、「Copilot + PC」にも準拠している。
「スタンダード」は16GBオンボードメモリに、1TB SSD、「パフォーマンス」「スプリーム」は32GBオンボードメモリに、ストレージには2TBのM.2 SSDとなっている。3モデルともWi-Fi7にも対応。バッテリー駆動時間は3モデルとも最大で20時間ほどだ。
今回、『HP OmniBook X 14 AI PC』のラインナップに、CPUに「Qualcomm Snapdragon X Plus」を採用した「スタンダードモデル」も追加。ストレージも512GBのSSDへダウングレードされており、その分価格も19万8000円に抑えられている。「アドバンスプラスモデル」のメモリは、16GBから32GBへアップグレード。上下ともに、より広い範囲のユーザー獲得に向けて製品ラインナップを整えた。