アーティストのJACKSON kakiとAudio Visual CollectiveのBRDGは、2月24日にTOKYONODELABとともにDJ・Audio Visualを軸とした「都市における新しいナイトカルチャーの創造」を目的としたイベント『ASTRA』を開催する。

　本イベントは、都市のナイトシーンに欠かせないクラブカルチャーに着目して始動したプロジェクト。クラブカルチャーは、現在のナイトタイムエコノミーにおいて重要な経済活動として注目されると同時に、若者たちに新たなクリエイティビティを生み出す場として不可欠な存在となっている。本プロジェクトは、クラブカルチャーが持つ創造性と、それを支えるテクノロジーに焦点を当て、「音」と「映像」を駆使した新しい空間体験を生み出すことを目指している。

　『ASTRA』は、TOKYO NODEのドーム型ギャラリーを舞台に、全方位プロジェクションマッピングによる映像、greyfieldによる精密な音響設計、そしてDJやライブアクトによるサウンドを融合し、空間そのものがひとつの「物語」体験へと変貌するイベントとなる。

　通常のDJやライブパフォーマンスでは、個々のアクトを鑑賞する形式や、音を単なる物理現象として体感することが一般的だが、『ASTRA』では、パフォーマーの身体・音・映像表現が一体となることで、OPENからCLOSEまでを通じた「物語的体験」 を創出する。

　オープニングでは、実験的なアンビエント、ポスト・クラブ、ノイズサウンドを用い、非人間的な世界観や、生物・オブジェクト間の主観的な空間を描き出す。観客は立つだけでなく、座ったり、寝転がることも可能で、自由な視聴覚体験の中でイベントが幕を開ける。続くライブアクトでは、ダンスミュージックに捉われない電子音楽と身体表現が展開され、それを拡張するビジュアルによって、抽象から具象へと変容する世界を構築する。

　このように、オープンから2時間はダンス的なサウンドをあえて排し、音との鍛錬ともいえる没入体験を生み出す。そして、ラスト1時間のDJセットでは、溜め込まれた身体のエネルギーを解放する「ダンス」へと突入。まるで濁流を堰き止めていたダムが決壊するように、圧倒的なサウンドとオーディオリアクティブ映像がシンクロし、音響・映像・身体・空間が完全に一体化するクライマックスへと到達する。

　『ASTRA』における“ナラティブ”は、特定のストーリーを提示するのではなく、OPENからCLOSEまでの緩急によって構築される音・映像・身体・空間の関係性そのもの。それぞれの表現を体験しながら、イベント全体の流れの中で個々人の物語が生まれていく様、その体験自体が『ASTRA』のコンセプトであり、作品となる。興味のある方は、ぜひその目で、身体で本イベントを体験してみてほしい。

■イベント概要
日時：2月24日 18:00 OPEN 18:30 START
会場：TOKYO NODE
住所：東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45
チケット購入はこちら：https://astra-0.peatix.com