【ネタバレあり】令和ロマンくるま&マヂラブ野田、“二人の王者”の思考に迫る 賞レースにおいて大事な能力とは?
脅威に感じたコンビは?
――特に印象に残っているステージはどれですか?
くるま:第3ステージの「楽屋」です。ゲストと一緒に即興でクリアしなきゃいけないお題な上に、そのゲストは楽屋のドアを開けて初めてわかるから、裏で打ち合わせてどうにかなるようなもんじゃない。マジで究極の即興なんですよ。それにドアを開けたら片岡鶴太郎さんがいるなんて、あり得ないじゃないですか。景色としても忘れられなさすぎる。
野田:第6ステージ(準決勝)の「結婚式」です。準決勝って、それまでの疲れが溜まっているし、力を使い切ったら決勝で戦えなくなるから、一番キツいんですよ。でも吉岡里帆さんが競り上がりで出てきたときに、光が見えた。あまりにも可愛すぎて、それまでの疲れが全部吹っ飛びました。全てが一度リセットされた感覚になりました。
くるま:わかります。あのステージのゲストが吉岡里帆さんじゃなかったら、終わってました。芸能人ってやっぱり人に元気を与える職業なんだなと思いました。
野田:本当に、吉岡里帆さんが出てきたからかろうじて生き残れました。芸能人ってすごいんだなと思いました。
――今回参加した8組のなかで、特に脅威だと感じたのはどのコンビですか?
くるま:男性ブランコ・平井(まさあき)さんとロングコートダディ・堂前(透)さんのコンビです。
野田:僕も平井×堂前コンビです。堂前は本当に無冠の帝王すぎるよな。
くるま:今年、ロングコートダディは『M-1グランプリ』と『キングオブコント』(※TBSテレビ)で2冠獲ると思ってたんですよ。その可能性に一番近いところにいる。堂前さんって、完璧じゃないですか。ネタはもちろん、ロケとかやってもすごいし、ちょっと異常ですよ。今回僕らはたまたまお題の相性と体力で勝てただけです。
野田:平井もやっぱり面白いし、声もいいし。あのコンビはバケモノだった。
くるま:平井さんは平井さんで、何にでもなれるベースがあるから、何を着ても何をしても面白くできるんですよね。本当にとんでもないコンビでした。
――今回の『THE ゴールデンコンビ』は第一回ということで、第二回が開催されるとしたら誰と出たいですか?
くるま:たとえば、ランジャタイの国崎(和也)さんとか。あとは、もう中学生さん。僕、もう中さんとけっこう相性良いんですよ。あの人の考えてることがわかるんです。僕は整える力があるから、一緒に組む人はとにかくぶっ飛んでる人がいいですね。
野田:本当に裏で意見出し合いまくって考えたんで、それができる相手と組みたいです。今回はダイアン津田(篤宏)さんと永野さんのコンビが、永野さんに思いのほか何も意見がなかったっていう……(笑)。
くるま:『THE ゴールデンコンビ』は、ふたりでひとつになれないと勝てないですよね。これで永野さんへの過大評価が終わればいいと思っています(笑)。最近はクリエイター扱いされてますけど、永野さんの面白さは、そこではないので。虚無から作り出されている存在しない日本語が面白い人なんです。
野田:もし次また出る機会があって、永野さんみたいに何も考えず乗っかっていいのであれば、僕は堂前と組みたいです。