にじさんじ・四季凪アキラが輝く、「企画屋」としての才能に注目 トークも出来てアイデアも豊富な“次世代のホープ”

四季凪アキラ「企画屋」としての才能に注目

共感を誘う洞察力で作品の魅力を伝える四季凪アキラ

 もうひとつ彼の特徴といえば、BL好き・腐男子であるという一面だ。

 自身の初配信で「古い掃除機とロボット掃除機」が登場人物となった自作のBL(ボーイズラブ)小説を発表し、視聴者にいろんな意味でショックを与えたのはまだ記憶に新しい。新人が自身のデビュー配信において、BLの創作物を、それも人間ではなく無機物を登場人物にした物語を発表するのだ、“肝が座っている”どころの話ではない。

 こういった経緯もあり、腐男子としてBLトークをする配信や雑談をすることもかなり多い。おもに商業誌を中心にさまざまな作品を読んでいるそうで、好きな著者・タイトルをリスナーに共有することもある。「にじさんじでBL男子と言えば?」となれば間違いなく四季凪アキラの名があがるはずだ。

【性癖の館】『女装男子』を討論する二人。【早瀬走/四季凪アキラ/にじさんじ】

 

 ちなみに四季凪は、自身のフェチズムや嗜好をあまり隠すことなく、配信でもオープンに話すタイプであるため、同じくBL作品が好きな早瀬走や狂蘭メロコ、にじさんじを卒業した鈴鹿詩子といった、長期にわたってシーンを追いかけてきたコアな先輩たちとは自身の性癖・フェチズムを全面に押し出した会話で盛り上がっているようだ。またBLジャンルに関する男性目線での体験談・私見を発信することもあり、彼の洞察眼の深さを感じられる瞬間だろう。

BL本を男性目線で見て、実際は違うなって思うことは? #shorts

 ラジオ番組やバラエティ企画を活かした配信や動画作りの一方で、ゲーム配信ではノベルゲームやホラーゲームに類する作品を中心にプレイしている。いわゆるFPSやアクションゲームをプレイすることは、他の同僚や同期・VOLTACTIONと比べると少ない。

 そのなかで目を引くのが、今年5月にプレイしはじめた『アイドリッシュセブン』配信だ。

 本作はプレイヤーが新興の芸能事務所のマネージャーとして着任した人物となり、新人男性アイドルを自身の手でプロデュースしていく内容となっている。

 リズムゲームとノベルゲームをどちらも兼ねたゲーム内容となっており、麗しき男性アイドルをメインキャラクターとして据えたその作品設定から女性人気が非常に高い作品として知られている。

 現在までで全3期・全62話のアニメ作品が制作されており、アリーナやドームといった大型会場でのライブ公演も敢行するなど、今年9周年を迎えた本作は「女性向け」と目される作品でも大きな注目を集める人気タイトルである。

 男性アイドルが中心の作品ということで、どちらかといえば女性ファンが多いこの作品を男性がプレイするというと、やはり注目は集まる。にじさんじのなかでは卯月コウや甲斐田晴といった面々が同作品を先にプレイしていたが、彼らと四季凪の違いと言えば、やはりBL好き・腐男子であるという一面。

 男性アイドルがギュっと集まれば「うわぁすごい集まってきた!」「やっぱ顔がいいなぁ……!」とリアクションをする四季凪を見ていると、女性ファン目線と近い空気感に共感するファンも多かろう。

 また本作は各キャラクターの置かれたヘビーな環境や一気に核心へと振れるような急展開も多いので、ストーリーを読み進めていく際はそのひとつひとつに驚き、ゆっくりとストーリーを楽しむ四季凪の姿を見ることができる。心を揺らされっぱなしな自身の姿を通し、多くのリスナーを楽しませているわけだ。

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アイドリッシュセブン完全初見プレイ #17(第3部10章~)【四季凪アキラ/VOLTACTION/にじさんじ】

 そんな四季凪アキラだが、ファンからは世話好き・お節介焼きと評されることもある。VOLTACTIONの中でも他3人のメンバーを慮る気持ちの強さは、リスナー視点で見ていてもヒシヒシと感じられるものだ。

 VOLTACTIONとしては2025年1月にはファーストミニアルバム『Action!!!!!!!!!!!!』のリリースが発表され、ライブ公演も開催される予定とすでに発表されている。彼は今後どのような“アクション”を見せてくれるだろうか。今後の活躍にも注目したい。

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