ついに殺傷事件の犯人が判明…ゴシップ記者・福原遥はどう動く? 『透明なわたしたち』3話

『透明なわたしたち』3話

 前話で女優志望のホステスで高校時代の親友・梨沙(武田玲奈)と再会した碧。そんななか、SNS上では高校時代の仲間で現在はスタートアップ企業のCEOを務めている高木洋介(倉悠貴)が「トモダチ」という謎のアカウントにより、犯人として拡散されていた。

 この動きを受けて、碧は高木に会いにいくも残念ながら面会は拒絶された。碧は高木との接触を一旦諦め、「トモダチ」とコンタクトを取ることに。

 そんななか、梨沙が口を開く。「もし、そのふたり(喜多野(伊藤健太郎)と高木)のどっちかが犯人だとして、碧はそれでも記事を書くの?」と。梨沙の言いたいことはこうだろう。高校時代の仲間を犯人として報じる必要はあるのかと。

 実はこの話題、碧と梨沙の間で高校時代にも同じようなやりとりがされていた。それは学校で起きた放火事件の際のこと。警察は事件でも事故でもないと早々に手を引いたのだが、新聞記者になりたかった碧は真相を追求。

 その際に、梨沙は序盤こそ「犯人を探そう」と協力していたのだが、彼氏である喜多野に疑いの眼差しが向けられていくなかで「やめようよ」「犯人探してどうなるの?」「正義気取りで晒し上げるの?」と反発したのだった。

 結果として、碧は当時一番疑わしかった喜多野を犯人と彷彿とさせるような記事を執筆。これがきっかけで喜多野は校内中から“放火魔”のような扱いを受け、ダンス部の仲間や彼女である梨沙からも距離を置かれるように。結果として、学校に来れなくなってしまった。

 なにかを知っているような顔をしながらも、ずっと黙っていたのに、一気に手のひらを返された喜多野。驚いたように目を丸くした表情がなんとも切なかった。

 結果として、犯人かどうかわからない喜多野は卒業まで学校に来ることはなかった。しかし、その間も碧、梨沙、風花(小野花梨)、高木は喜多野を含めた5人でいた頃と同じように4人で過ごす。なにもなかったように笑い合い、受験に向けて切磋琢磨し、また会おうと誓い合い卒業する。一見美しい光景ではあるが、喜多野のことを思うと、それはあまりにも残酷な景色のようにも思えた。

 そして渋谷の殺傷事件は急展開を迎える。犯人はなんと、碧が疑っていた喜多野でもなく、トモダチ(正体は風花だった)が流した高木でもなく、2人と同じダンス部に所属していた尾関健だった模様。

 これを受け、喜多野を犯人と目星つけていた碧は硬直。この瞬間、碧はいったい何を考えたのだろう。

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