「伝説を作れた」島育ちのクリエイターが“故郷でイベント成功”&“収益180万円寄付” 裏側を担当者と語る

けえ【島育ち】が語る 故郷イベントの裏側

脅威の“満足度100%”を記録したバスツアーの裏側

ーー佐渡ヶ島フェスのほかに、佐渡観光交流機構が主催されたけえさんと佐渡ヶ島を巡るバスツアーも反響が大きいようですね。8月には第2弾が開催されましたが、なぜバスツアーを実施しようと思ったのですか?

けえ:僕らと近い距離で佐渡の魅力を子どもたちに感じてほしいと思い、始めました。佐渡ヶ島フェスの際に第1弾を開催してすごく反響があったので、2回目をやることになりました。

ーー佐渡観光交流機構はバスツアーでどのようなサポートをされたのでしょうか?

ウィロビー:行程を作るところからサポートさせていただきました。けえさんにファンの方々を連れて行きたいところをピックアップしていただきましたが、第1弾が行われた3月は冬季閉鎖の施設がいっぱいあったんです。やりたいことのなかからその時期にできるものを選んで、我々のオンラインサイトで販売しました。

ーーけえさんが連れて行きたいと思った場所を巡ったツアーだったんですね。場所を選ぶ際にはなにを重視されたのでしょうか。

けえ:動画に多く登場し、視聴者の方がよく知っているところを入れました。佐渡には体験型施設がいっぱいあるので、たらい舟を漕いだり、金を採ったり、太鼓を叩いたり、子どもたちが動けて楽しめるような場所を選ばせていただきました。

ーーバスツアーをやろうと思ったところがまずすごいなと思ったのですが、これまで佐渡観光交流機構が携わったツアーと比べ、異なる点はありましたか?

ウィロビー:お子さまが半分、大人が半分というのは初めての体験でした。佐渡に来るお客さまは少し年齢が上の方が中心と推測されていますが、今回はお子さまが中心ということで、お子さまの「けえくんに会いたい」「佐渡に行ってみたい」という夢を親御さんたちがサポートするような稀なツアーでした。

ーーけえさんとこうたさんと直接触れ合える特別なイベントでしたよね。終わってみて、バスツアーはどうでしたか?

ウィロビー:第1弾に関しては、参加者のみなさんが乗船予定だった朝の船が欠航になってしまったんです。お昼の便は出航が決まっていたので、開催するのであれば昼便にふりかえ、行程を大幅に減らす必要がありました。通常、こうなるとキャンセルが出るのですが、連絡したらすべての方が参加しますと。私が連絡をする前に「なんとかやってもらえないか」とメールをいただいていたくらい、親御さんたちのお子さんを思う気持ちでできていたツアーだったと思います。

こうた:楽しませるためには自分も楽しまなきゃなと思っていたので、子どもたちと積極的にコミュニケーションをとることを意識し、会話したり遊んだり、とにかく楽しみました。最初は不安で声が震えていたんですけど、ファンの方が温かく迎えてくれて、最後の方は安心してできたので、すごく感謝しています。

けえ:第2弾はファンのみんなに楽しませてもらったので、僕らもお客さんの立場だったというか、全員が楽しめたツアーになりました。参加者の方々には、佐渡の魅力や子どもたちのためになにかしてあげたいという、佐渡の人たちのおもてなし精神も伝えられたんじゃないかなと思っています。それこそ子どもたちが佐渡を楽しんでいる様子を島の人たちに見せてあげたいという思いがあって、それが1番の地方創生というか、島を盛り上げることにつながると思っているので、そういうところをツアーを通して伝えられたと感じています。

ーーけえさんとこうたさんと過ごした参加者の方々の反響はいかがでしたか?

ウィロビー:第2弾は22組、55名が参加されましたが、おそらく半分の方が前回のバスツアーやイベントの参加者でした。地方創生という観点からみると、長きをかけてなんとかリピーターを増やそうとしてきた課題を一瞬にして乗り越えられたなと思っています。ツアー後のアンケートでは、現時点で19組から回答があり、なんと満足度100%です。金額が少し高めのツアーでしたが、それでも「お値段以上です」「また来たいです」といった声をたくさんいただいております。次回の開催は明言できませんが、できることなら今後もやっていきたいです。

けえ:はじめてアンケート結果を聞いたんですけど、びっくりですね。満足度100%という評価をいただけてすごく嬉しいです。

ーーリピーターを創出しているなんて、すごい影響力ですね。先日にはデビュー曲「佐渡ヶ島パレード」をリリースされ、9月には佐渡市長・渡辺竜五氏との「佐渡国際トライアスロン」出場、10月には「クールジャパン」へのイベント出演も控えていますが、おふたりは今後、どのようなことをやっていきたいですか?

けえ:さらに佐渡を盛り上げていきたいと思っていますが、次は新潟に進出したいです。佐渡を越えて新潟をさらに有名にしていくのが、ゆくゆく佐渡を有名にすることにもつながってくると思うので、今後は新潟に進出です(笑)。

こうた:僕も兄と一緒に新潟に進出して、自分たちが面白いと思うことをやっていきたいですね。佐渡のみなさんが喜んでいる姿をみたり、佐渡の方からありがとうといってもらえるとすごく嬉しいので、もっと佐渡のためにやっていこうと思います。

UUUMはなぜゲーム事業を立ち上げたのか? Nintendo Store1位獲得の『青鬼』がつないだ、LiTMUS・北條誉之×ゲームスタジオ・岩立誠治対談

2024年で生誕20周年を迎える人気ホラーゲーム『青鬼』。Nintendo Storeのダウンロードソフトランキング1位を獲得し…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる