AIAIAI×Arturiaが展開する最新の音楽制作機材に感じた“確かな実力” ポップアップスタジオ「STUDIO A」レポート
2時間のセッションでは全然足りない! Arturiaの美しく多機能なシンセサイザー
続いては、スタジオ内のシンセサイザーにも触れていきたい。まずは34種類の音色と1300種類以上のプリセットを搭載した『Arturia AstroLab』から。ソフトウェア『Analog Lab Pro』が付属し、「V Collection X」などでも人気のあらゆるエポックなキーボードの音色を、4つのマクロノブ(Brightness、Timbre、Time、Movement)とエフェクトノブを使ってライブ中でも簡単にエディットしながら使える。
中央のダイヤルは画面を見ながら回すことで簡単に音色を変えることができ、視認性の高さやエフェクト・サウンドのオプション操作が直感的でわかりやすい。さらに、側面がウッド調になっていたりとデザインも申し分なし。なお、オーディオインターフェイスは『Arturia Audiofuse 16 Rig』を使用した。
最後に紹介するのは、海外でも「マスターピースだ」と絶賛されている、ポリフォニック・アナログシンセサイザー『Arturia Polybrute 12』だ。まだ日本未発売の機種ということで、たっぷり試奏できる貴重な機会になった。
前機種よりも発音数が倍の12ボイスとなり、特徴的だった8×12のマトリクスパネルや『KAOSS PAD』に押す機能が増えたようなコントローラー「Morphee」、リボンコントローラーなどは引き継がれている。鍵盤、Morphee共にアフタータッチがよく効く印象で、アナログシンセならではの細やかな表現力はまさに“絶品”。
プリセットについても豊富で、480のプリセットを順に聴いているだけで次々に曲が浮かんできそうな素晴らしい楽器だ。しかし、残念ながら2時間のセッションで『Astrolab』『Polybrute 12』を“使い倒す”のはむずかしい。
「せっかく『UNIT-4 Wireless+』や『Studio Wireless+』が揃った環境で触れるのに……!」と、後ろ髪を引かれる思いでスタジオを後にした。
集中して体験したこともあり、あっという間のセッションだった。外に出てすぐのオモカド5階「LOCUL」はカフェ、ショップ、ギャラリー、イベントスペース、ワークプレイス、ポップアップストアが共存するフロアになっており、リフレッシュしながら別の刺激を受けることもできる。大変クリエイティブなポップアップであった。
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