現役大学生がメタバースを初体験 取材を通して感じた、バーチャルで働くことの可能性
「大人になっても新しい友人が出来る」 VR空間で働く人
あっという間に1時間のVR体験が終わってしまうことに寂しさを感じつつ、会話はメタバースでの人間関係についての話題に。VR空間では「理想の自分」になり、好きな人同士で集まって会話を楽しむことが出来る。しかし、もちろんそれだけではなく、中橋さんやHさん、こんぶちゃん、ステラちゃんたちのように新たな交友が広がることも多いのだという。特に魅力的に感じたのは、VR上では海外の人々とも気軽に交流が出来るため、語学学習にも適しているというところ。
実際、ステラちゃんの友人は『VRChat』上で海外の人と交流することで英語を習得できたそうだ。国境を越えたつながりがVR上で繰り広げられることに無限の可能性を感じる。くわえて、現実では勇気のいることでもメタバースでは堂々と出来るということも、語学学習との相性が良い理由の一つかもしれない。
実際に体験してみて分かったことは、VR空間は「体験しないと分からない世界」であるということだ。中橋さんも「経験する前後でVRに対する認識が変わってくる」と言っていた。こうした体験を踏まえて、メタバースをビジネスにしている4人とお話をすると、あらためてVR上で働くということの可能性を感じられた。
また就活生でもある筆者は、VR上では内面だけを見てもらえるという点や、手軽に企業見学も実施できるということから「バーチャル就活」のメリットも実感した。
一方、こんぶちゃんとステラちゃんは「VRの世界で働くこと」が浸透しているとは言えない現状に課題を感じているという。アバターや衣装の販売で収入を得ている人は多いが、VR上でイベントを発信している人はボランティアが大半であるようだ。「今後はVRの接客でも収入が得られる時代になってほしい」と語る彼ら/彼女らの目標は、「VR空間で働く人の割合を増やすこと」だそうだ。
VR体験をするうえでネックなのは「VR機器を揃えなくてはいけない」ということだが、「スグバース」ではVR機器を借りて気軽にメタバースの世界を体験することができる。手軽にVRを楽しめる施設がもっと浸透すれば、さまざまな人により多くの活躍の場が提供されるのではないだろうか。
筆者の二回目のVR体験は「メタバースって実際何が出来るの?」という話題で盛り上がったゼミ仲間を誘って行こうと思う。将来に不安を抱えている学生にこそ、「スグバース」でメタバースの世界を体験してみてほしい。きっと新たな夢や可能性、出会いがあるはずだ。
■「スグバース」概要
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