『Weekly Virtual News』(2024年5月27日号)
KMNZ再始動、にじさんじ・鈴鹿詩子の卒業……大きな去就が続くVTuber業界
ECサービスの設立が活発化 世界も注目する日本のバーチャルカルチャー
ファッションが芽生えつつある『ホロアース』に対し、『VRChat』周辺では新規ECの動きが活発だ。
5月20日、オカムラによる3Dデータ販売サイト『RoomieTale』がサービスインした。「企業公式のローポリゴン3Dモデル」に特化したECで、空間制作に役立つ、高品質かつ軽量な家具などの3Dモデルを、高い信頼性とともに展開していくことをねらう。現時点ではオカムラ製チェアの3Dモデルのみが販売中だが、ラインナップは今後拡充予定だという。
The Avatown world created by Metaverse Creators is now live!https://t.co/v1c6WIfGgg
This beautiful world is packed with features that are super convenient for VRChat avatar users, like easy avatar showcase image creation and avatar appearance testing. Be sure to check it out!— Metaverse Creators Tokyo (@MetaCreatorsTYO) May 24, 2024
北米向けに日本クリエイター製の3Dアバターを販売するマーケットプレイス・Avatownは、にわかに公式ワールドを『VRChat』に開設した。国内のメタバース特化クリエイター事務所「メタバースクリエイターズ」が手掛けた、この空間の最大の特徴は「アバター画像作成」だ。
全身を三方向から写した三面図や、表情差分などを並べた画像など、自分のアバターを使って汎用画像素材を出力できるのだ。自身のアバターに愛着が強い『VRChat』ユーザーにとって、こうした画像素材をワールドに行くだけで作成できるのは魅力だ。公開から1日程度で訪問数が1万人を超えているところからも、注目度の高さがうかがえる。ワールドを活用したPRとしては、効果的な施策だったと言えるだろう。
We're delighted to share that #RaindanceImmersive 2024 is happening in June this year! It has been a joy curating #VRChat made films again, alongside the #VR experiences.
Thanks to all who shared their work! We're thrilled to celebrate our sunny selectionhttps://t.co/PqrnRqokZO pic.twitter.com/43YHRfQkA9
— Joe Hunting (@Joeahunting) May 20, 2024
また、英国のレインダンス映画祭のXR部門『Raindance Immersive』から、今年のノミネート作品が発表された。驚くべきことに、今回は10以上ものノミネート作品が、日本の『VRChat』コミュニティ由来のものだ。
特に、「BEST LIVE SHOW」部門は全てが日本VRChatコミュニティ発のもの。つまり、今回確実に日本からアワード受賞が出てくるということになる。いまや、日本の『VRChat』カルチャーは、メタバース業界において世界をリードするものになっているといえるだろう。
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