ゲーミングスペックを日常で活用 最新ゲーミングスマホ「ROG Phone 8」シリーズをレビュー

演算性能を引き上げる奥の手

 最後は『ROG Phone 8』と『ROG Phone 8 Pro』に取り付けられる外付けクーラー『AeroActive Cooler X』を紹介する。スマホを冷却させるための外部アクセサリーであり、物理コントローラーとしても機能する。

 クーラーの内側にはUSB Type-C端子が備わっている。これをスマホ側面のType-C端子に取り付けることでセッティングが完了する。スマホ側面のType-C端子はこのためでもあったのだ。

 クーラーをとりつけるとこのような状態に。クーラーにはスマホから電源が供給され、内蔵ファンがスマホをより強力に冷却する仕組みだ。キックスタンドとしてスマホを立てられるのも地味に嬉しい。

 クーラーの強さはアプリから設定可能。ファンの回転数を上げればより冷却できるが、バッテリー消費量と騒音が増加する。ほとんどは自動で回転数を調整するモードに設定しておけばOKだ。

 クーラーの上部は物理的なトリガーになっており、カチカチと操作することができる。さらにスマホの側面も振動でフィードバックを与える仮想的なLRトリガーになっており、これらをゲーム内のボタンに割り当てることで物理コントローラーのようにプレイすることが可能だ。

 クーラー下部には充電のためのUSB Type-C端子とヘッドホン端子が。充電しながらかつ有線イヤホンを使いながらのゲームでも、快適さを提供してくれる。

大人っぽく進化した、現代版ゲーミングスマホ

 「ROG Phone」シリーズといえば、最先端スペックとゲーミング要素を思わせるデザインが印象的だったが、今回のモデルはゲーミング要素に新たな解釈が加わったように思える。今や誰もがゲームを楽しむ時代でもあり、キャッチコピーの「ゲームは日常というフィールドへ」の言葉通り、ゲーミング in 日常デザインに進化したのだろう。

 製品発表会場では、歴代の「ROG Phone」が展示されていた。こう見るとやはりゲーミングらしさや未来っぽさを感じるデザインが多い。もちろん、これはこれでカッコいいのも事実だ。

 最後にそれぞれのモデルの価格を記載する。『ROG Phone 8 Pro Edition』は、『ROG Phone 8 Pro』と『AeroActive Cooler X』を同梱したセット名のことを指す。RAMが現行スマホでは最高値となる24GBになっており、名実ともに最強モデルに仕上がった。

ROG Phone 8(RAM16GB、ストレージ256GB)…15万9800円
ROG Phone 8 Pro(RAM16GB、ストレージ512GB)…17万9800円
ROG Phone 8 Pro Edition
(RAM24GB、ストレージ1TB、クーラー同梱)…21万9800円
AeroActive Cooler X…1万2480円

ゲーミングとスタイリッシュさの融合 ASUSが2024年春夏モデルの『ROG Zephyrus』シリーズを発表

Zephyrusは、薄型かつ軽量なデザインと高いスペックを兼ね備え、仕事からクリエイティブな用途まで広くカバーする製品である。

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