『BeReal』COOがZ世代に伝えたい″家族や友人とのつながり″の大切さ 「多くの時間をリアルな世界で送ってほしい」

SNSに時間を費やさない″ありのままの瞬間″を大切にする理由とは

――『BeReal』を立ち上げることになった経緯を教えてください

Romain :『BeReal』は、SNSが私たちの精神的な部分に与える負の影響、具体的にはFOMO(他人の楽しみを見逃す恐怖)やフィルタリングに対抗し、最も親しい人々とのリアルなつながりを重視し創設されました。コロナ禍において、家族や友人と離れ離れになり孤立する人も多く、日常のリアルな瞬間を共有する場所が必要でした。そこで、『BeReal』の自分たちのありのままの姿を素直に見せるスナップショットを共有する手段はコロナ禍以降注目を集めました。

――「サービス側が指定したタイミングで写真を撮る」というアイデアを思いついたきっかけは?

Romain :『BeReal』の目的は、最も親しい友人たちと″ありのままの瞬間″を創出することです。私たちは、その日のリアルなスナップショットを人々に共有してもらうことを促進したいという想いがあります。


 他のSNSでは、人々が面白いことが起こっている時や、生活が充実して見える姿のみを投稿する傾向にあると思います。一方で″ありのままの瞬間″を重視する『BeReal』では、人々があえて投稿内容の計画を立てにくくすることが重要だと感じました。そこで、サービス側が指定したタイミングで写真を撮ることで完璧なイメージを創造させるのではなく、人々にその時何が起こっているのかをそのまま共有することにしました。『BeReal』は通知とともに公開されるのみなので、ユーザーがスマホをスクロールする時間を消費することを軽減することも期待しています。

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