ファッションアプリ『WEAR』がリニューアル AIを活用したコーデ提案、メイクのシェア機能などが追加

WEAR、コーデ提案やメイクシェア機能を追加

 株式会社ZOZOが運営するファッションコーディネートアプリ『WEAR』が、新たな機能やコンテンツを導入し『WEAR by ZOZO』(以下、『WEAR』)としてリニューアルされた。

 新たに追加された機能は、AIを活用し、ファッションの「好みのジャンル傾向」がわかるファッションジャンル診断や、ユーザーが自身のフルメイクをARのメイクデータとして『WEAR』上に登録し、そのフルメイクデータを他のユーザーがARで自分の顔に乗せて試すこともできる「WEARお試しメイク」機能など。これまでコーディネートを中心とした『WEAR』と異なり、メイクを含むファッションのシェア・提案がおこなえる。

 AIを活用したファッションジャンル診断では、ユーザーが選択した好みのコーディネートから、ファッションの「好みのジャンル傾向」を診断してくれる。この開発には、ZOZOがリアル店舗で提供する“超パーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO」(以下、似合うラボ)で得た独自の知見が活かされているという。

 たとえば全144パターンで診断される「好みのジャンル傾向」は、その知見を基に導き出した12種類のファッションジャンル(「ガーリー」「フェミニン」「ヘルシー」「きれいめ」「マニッシュ」「ナチュラル」「ラフ」「シンプル」「モード」「ポップ・ユニーク」「ストリート」「アウトドア・スポーツ」)によって構成され、診断結果からユーザーの好みに近いコーディネート検索ができるほか、ジャンルの組み合わせによる絞り込み検索も可能になる。さらに、アプリのホーム画面も診断結果や閲覧履歴を基にパーソナライズされ、ユーザーの好みに近いコーディネートをレコメンドしてくれる。

アプリ初回起動時に診断画面が表示、AI がユーザーの好みを診断し、12ジャンルの中から最大3ジャンルで構成される円グラフを表示してくれる

 これらの機能は、ZOZOTOWN上で実施した「ファッション・コスメに関するアンケート」の結果が開発だったようだ。回答者全体のうち、約9割が「SNSやウェブサイトでファッションの情報を検索している」と回答した一方、全体の約7割が欲しいファッションやコーディネート情報のイメージはあるが、それを言語化できておらず、検索時に求めている情報に出合えていないことが判明。今回の「ファッションジャンル診断」機能では、こうした言語化しにくい、または自分で認識できていないファッションの「好み」をAIによってグラフで可視化し、イメージするコーディネートと精度の高いマッチングを目指す。

 さらに、今回のリニューアルからメイク投稿が可能になるほか、メイクをした状態の顔をスマートフォンで撮影することでフルメイクを「ARのメイクデータ」として登録する機能や、別のユーザーが登録したフルメイクデータをARで自分の顔に乗せて試すことも出来る「WEARお試しメイク」機能の提供を開始する。

 スマートフォン1台で手軽にフルメイクをARで試すことが出来る本機能では、気になるユーザーのメイクから自分に似合うメイクを探したり、購入したいコスメアイテムを使ったフルメイクがイメージしやすくなるほか、友人同士でメイクを試し合うことなども可能だ。

リニューアル時点ですでに約500種類のフルメイクをARで試すことが可能。今後、ユーザー・インフルエンサーの投稿によってさらに増えていく予定だ

 また、ZOZOTOWNとの連携も強化される。ZOZOTOWN IDと『WEAR』を連携することで、ZOZOTOWN上でお気に入り登録しているブランドやショップのコーディネート、過去に購入・お気に入り登録したアイテムを使用したコーディネートなどを簡単に探すことが可能になった。

 ZOZOTOWNとWEARがよりシームレスに連携したことで、ZOZOTOWNで買い物をする前に気になるアイテムのコーディネートをイメージしたり、購入したアイテムの着回し方を含めて吟味できるようになる。ファッションに明るい方はもちろん、自分の好みや似合う服に困っているという方こそ、『WEAR』を使ってみるとよいかもしれない。

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