男性が“垢抜ける”美容YouTubeチャンネルが増加 フォーマットから流行の背景を紐解く
垢抜けの日々を投稿している「ソロ氏」は、ダイエットやメイク、歯列矯正の過程を収めた動画を投稿しているクリエイター。100日間の垢抜けコンテンツで、大きな反響を集めた人物だ。
もともと20キロ減量を目標、達成できなければSNS引退を宣言していたソロ氏は、フルマラソンにも挑戦し、3ヶ月ちょっとで15.8キロの減量したが、100日目以降もそのままダイエットを継続。当初は心無いコメントが書き込まれたこともあったソロ氏だが、最終的には8ヶ月間ダイエットで23.6キロの減量に成功、アンチをも黙らせた。絞られたカラダと見違えるほど小さくなった顔からは、その努力が垣間見れ、視聴者からは「バカイケメンになっててびびったwwww」「努力で人は変われるんだと思った」などコメントが殺到した。
そして、「こーき / Hamada Koki」もまた、『100日後に垢抜けてモデルになる』という目標を掲げ、100日間の様子を動画で投稿していたクリエイターのひとり。元野球少年、元消防士のこーきが筋トレや食事制限でダイエットに励み、小顔矯正や医療脱毛、歯列矯正のほか、メイク指導やウォーキングレッスンを通して変わっていく様子が見ものだ。
100日間で10キロの減量に成功したこーきは、なんと事務所に所属することが決まるなど人生が大きく変化。最終日である100日目には、スタジオでプロのカメラマンに宣材写真を撮影してもらい、見事垢抜けに成功している。
YouTubeにおける100日間動画は、これまでも筋トレに特化したものや絵の上達を追ったものなど多少あったが、ヒットまでいかなかった印象だ。それが男性美容が普及したことにより、男性の「100日後に垢抜けする」コンテンツが増加、フォーマットの定着も相まって人気になったと考えられる。
今回取り上げた3人の事例をみてもわかる通り、とくに100日間フォーマットと垢抜けチャンネルの相性は抜群。100日、90日、50日……と日が経つにつれ、クリエイターの容姿が明らかに変わっていく様子は誰が見ても分かりやすく、感情移入しやすいという特徴がある。さらに迫りくる“その日”に嫌でも意識が向いてしまうことや、100日間という限られた期間に完結させるべく、ストーリーが必然的に濃いものになり、満足度の高いコンテンツができるという点も100日間の垢抜けコンテンツが支持を集める要因のひとつのように感じられる。
100日間に及ぶチャレンジコンテンツは今後、垢抜け以外にもいっせの部屋改造といったライフスタイルをはじめ、スポーツや料理などスキルの上達に関する動画など、幅広いジャンルでヒットコンテンツを生み出すフォーマットになるかもしれない。
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