欅坂46“幻の1期生”に売上1億円のキャバ嬢……朝倉未来がプロデュースするアイドルが“訳あり”すぎる

 1分間の最強を決める総合格闘技エンターテインメント『BreakingDown』。そのCEOを務める朝倉未来が発起人となり、ABEMAとASOBISYSTEMが手掛けるアイドルプロデュース番組『Dark Idol』が、2024年春にABEMAで配信がスタートする。朝倉とアイドルのイメージはなかなか結びつかないが、なぜアイドルプロデュースなのか。今回は放送開始が待ち遠しいDark Idolの見どころを先行配信版から紹介する。

「全員彼氏いてもいいかな」朝倉未来が目指す“従来と一線を画すアイドル像”

 『Dark Idol』は、オーディションからデビューまでを追うドキュメンタリーだ。1月12日から公開されている「先行配信版#1」では、朝倉が同プロジェクトへの思いについて言及。「女性のセカンドチャンスを応援できるプロジェクトを新たに立ち上げたい」という考えから、「訳ありだったり、夢に敗れた子が輝ける場所」を作ることを目的に、“正直に生き、同性に好かれるアイドル”を世に送り出したいと語った。朝倉はまたBreakingDownの経験から、最近は「過去に影を持っている人が応援される」風潮があることにも触れており、こういった思考から、『Dark Idol』のDarkは「訳あり」や「裏」を意味していることがわかる。

 今回のプロデュース企画では朝倉が「全員彼氏いてもいいかな」と表現するくらい、従来のアイドルグループとは一線を画す模様。アイドルにはノースキャンダル、清楚でクリーンというイメージが求められる一方、「正直な女性が同性から好かれる」という朝倉の考えから、今回手がけるアイドルは従来のアイドルのイメージを覆すものになりそうだ。

欅坂46の“幻の1期生”が登場 「文春が中学校や実家に来たりして……」

 「先行配信版#2」では、数いる応募者のうち3名に突撃オーディションを実施。慶應大学に通う石川侑依や1億円を売り上げるキャバ嬢の星野ティナ、欅坂46の1期生としてデビュー予定だった原田まゆに、朝倉と同番組の出演者で元AKB48のメンバー・峯岸みなみがオーディションの本気度を確かめている。

 撮影当時、慶應大学4年生の石川侑依は可愛らしいルックスで、峯岸に「センターっぽい」と言わしめた応募者。一見、とても訳ありに見えないが、彼女がDark Idolに応募してきたのには、厳格な両親への反骨心だという。秀才ながら高校受験に失敗し、一家のアイドルから恥晒しに転落したという石川は、両親の期待に応えるために慶應大学に合格。4年生で就職先も決まっていたにも関わらず、「最後のチャンス」と思い応募してきたことを明かしている。

 キャバ嬢のなかでもトップに君臨する星野ティナは、中学1年生から高校3年生までの6年間、地下アイドルとして活動していたという経験者。プロデューサーの逮捕と社長の失踪で夢砕かれ、親の借金を返済するために19歳でキャバクラで働きはじめたというが、1億円を売り上げ、豪邸で暮らす生活を手に入れてもアイドルになるという夢はなかなか諦められなかったようだ。「キャバ嬢からアイドルって聞いたことないし、どこの事務所もたぶん受け入れてくれない」と諦めていたところ、今回のオーディションを発見。「もう1回チャンスを掴みたいって思いました」と応募の動機を告白し、合格した際には「(キャバ嬢は)辞める」と明言している。

 原田まゆは、欅坂46のメンバーとしてデビュー直前にスキャンダルにより、活動を辞退した“幻の1期生”。この事件が幼馴染の裏切りだったという衝撃の事実が明かされているが、今回のオーディションは、いまでもそのスキャンダルの影響で活動が上手くいっていない原田に「チャンスをあげてほしい」という事務所社長が応募したという。

 涙ながらに「何も活動していないのに、文春が中学校や実家に来たりして」と当時の状況を語った原田。加えて、スキャンダルが報じられた当時にうけた誹謗中傷を再び浴びること、すでにアイドルになることを諦めたことで、オーディションへの参加になかなか踏ん切りがつかないようだ。そんな原田に自称“炎上大王”朝倉は、「挑戦し続ければ印象は変わり続ける」と背中を押し、スキャンダルで丸坊主になったことがある峯岸も、「自分のことは自分のニュースで塗り替えていくしかない」と猛プッシュ。原田がオーディションに参加するのかは、この時点では決定とはいかなかったようだ。

 『Dark Idol』で注目したいのは、突撃オーディションに登場した3名のほかにも、TikTokフォロワー数96万人を誇る人気クリエイター・ゆりにゃこと齋藤ゆりかやセイクリッドメイデンとQpQueenのメンバーとして活動した前垣さらなど話題性十分の参加者たち。アイドルやダンス経験者を中心に、高いレベルの戦いが繰り広げられることは間違いない。

随所で輝く峯岸みなみの“話術” 「アイドルの光だけじゃなくて影も経験」

 そしてこの番組の最重要ポイントである、同番組の発起人である朝倉と峯岸の手腕も忘れてはならない。朝倉はこれまでもBreakingDownの出場選手をはじめ、多くの逸材を発掘してきただけにその慧眼は注目必至。また「アイドルとして光だけじゃなくて影も経験した」と自虐的に話す峯岸に至っては、過去のスキャンダルをうまく話に絡める話術は流石といったところ。大所帯のなかで売れる者、売れない者を同時に見てきたという唯一無二の存在でもある峯岸の先見の明も大きな見どころだ。

 なお、オーディション参加者の歌唱指導やメンタル指導は、「Story」や「ハピネス」など数々のヒット曲を世に送り出してきたシンガーソングライターのAIが担当。本番組にて誕生したアイドルは、デビュー後もFRUITS ZIPPERなど人気アーティストを擁するASOBISYSTEMが全面的にバックアップする。まもなく始まる“訳あり”アイドル誕生の物語は、朝倉と峯岸のシナジーも相まって、より一層注目を集めそうだ。

欅坂46“幻の1期生”が朝倉未来のアイドル企画に参戦? 「文春が中学校や実家に来て……」

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