ホロライブにハマったプロ格闘ゲーマー・小路KOGがバーチャル化を果たすまで
コーチングをきっかけにホロライブに触れ、ドハマりした小路KOG
「っていうかさぁ、今更だけど絡みあんなんでよかったん?」
獅白ぼたんへのコーチングを終え、リスナーに思わずこうボヤいた小路KOG。いったい彼女はシーンにおいてどのような立ち位置にいるのか? 実際のところを知るために、彼は獅白ぼたんが出演する音楽ライブ『hololive 5th Generation Live “Twinkle 4 You”』のチケットを購入し、ライブに向けてホロライブにまつわる切り抜き動画をリスナーとともに鑑賞していくことにした。
おそらく彼が想像した以上の凄まじい切り抜き動画が出てくるなか、ひとつずつ見ていくうちに、気付けばホロライブにハマっていくことになる。自身の配信をつけたかと思えば、ホロライブメンバーの配信を同時視聴しはじめ、自身の格闘ゲームのプレイはせず、リスナーとともに切り抜き動画を10時間近く見続けることもあるなど、凄まじいハマりっぷりをみせることになったのだ。
しかも事前にチケットを買った『hololive 5th Generation Live “Twinkle 4 You”』の開催日は、獅白ぼたんとともにCRカップに出場していた戌神ころねの新衣装発表にくわえて「ストリートファイターリーグ(SFL)」の開幕戦と、3つのイベントがまるっきり被っていた。
そのためライブ&開幕戦当日は、「ねぽらぼ」(※獅白ぼたんを含むホロライブ五期生のユニット名)の音楽ライブ・戌神ころねの新衣装お披露目・「SFL」開幕戦を同時に見るという、同時視聴配信を敢行。配信している小路KOGも見ているリスナーも、感情と視線が追いつかず、なんとも慌ただしかったことが想像できるはずだ。
3つの大きな出来事を終えた翌日の7月8日には、最大手とも呼べる格闘ゲーム大会『EVO 2023』にあわせた渡航サポートを優勝賞品に掲げていた『FAVCUP online Road to EVO』が待っていたわけだが、「昨日のライブ良かったね~」「最近自分の反応が切り抜かれてる動画が出てるらしいね」などとまったりしたムードで話しながら、そのまま大会へと突入した。
ときに騒々しく、ときに愛らしいホロライブメンバーのハイライトシーンを詰め込んだ切り抜き動画は、生配信のムードとは違い、彼女らの面白ポイントを濃縮している。小路KOGも大会中の待ち時間には、当然のように切り抜き動画や公式動画を見ながらリラックスするようになっていた。このときまだホロライブにハマり始めて数週間の頃だ。ちなみに大会優勝は果たせなかったが、5位にまで勝ち上がっており、存在感を示していた。
また彼がホロライブメンバー配信を同時視聴していることが少しずつ知られつつあったころで、ホロライブメンバーの配信で名前が上がれば、自身の配信を通じて喜ぶ姿が見れるという状況だった。
その異様な熱量に気づいた早耳なホロライブリスナーが彼の配信にあつまったことで、「ホロライブメンバーと小路KOGを同時視聴する」という状況が生まれるようになり、以前には見られなかった同時視聴者数を叩き出すことになったのだ。
また小路KOGは自身の配信のなかで、切り抜き師によって制作された「自身の切り抜き動画」をチェックしており、ホロライブの切り抜きを見る自分→それを切り抜いた動画を見る→それを切り抜いた動画を見る→それを切り抜いた……という無限ループのような状況を生み出し、ファンやリスナーにウケたのだ。なお、この異様な光景はマトリョーシカ配信などとも称された。
SNS上で自身に関わる投稿が獅白ぼたんを含めたホロライブメンバーに反応されると、それだけで大喜び。その様子は、もはや立派なホロライブファンのソレだ。
この頃には獅白ぼたんと戌神ころねが『ストリートファイター6』をプレイしたことをキッカケにして、ホロライブ内で同タイトルをプレイするメンバーが増えていた時期でもある。兎田ぺこらや大空スバルといった面々が『ストリートファイター6』をプレイする配信を小路KOGが見逃すわけもなく、彼女らのプレイを自身の配信で生実況&解説することもあった。
しかもかなり的確かつわかりやすい実況をするだけでなく、「この場面ではどのような技や駆け引きが必要だったか?」という解決策までをもその場で提示するほどの解説力も披露。彼が格闘ゲームのプロであり、長年の配信経験を通じて培った言葉選びや自身の愛嬌があってこその配信となっていたのは、忘れてはいけないだろう。
獅白ぼたんをキッカケに、同期である「ねぽらぼ」の桃鈴ねね・尾丸ポルカ・雪花ラミィの3人を知り、切り抜きや配信を通じてホロライブのトップをひた走る宝鐘マリン・兎田ぺこら・さくらみこ・星街すいせいなど、多彩なホロライブメンバーを知っていった小路KOG。
そんな彼が一際強くのめり込んだのは、4期生にあたる角巻わためである。アメリカで開催された『EVO 2023』に出場した際には彼女のグッズを持参しており、自分とホロライブを引き合わせたどぐらと配信台で対戦した際には、角巻わためのグッズを観客にアピールしていた。
くわえて2024年1月31日に開催されたライブ『わためぇ Night Fever!! in TOKYO GARDEN THEATER』にも参加。開演前に観客の様子をカメラが映すタイミングがあるのだが、そのなかで小路KOGが映し出されると、会場の観客・配信コメントも大盛り上がりとなった。
ライブ終了後、生ライブを堪能した小路KOGは感想配信をおこなっていたが、ホロライブのメンバーだけではなく大勢のホロライブファンとも生で出会うことが初めてだったことも含め、非常に思い出深い出来事になったと語っていた。