『今日好き 卒業編2024 in セブ島』3話ーー“人生初”の大恋愛は実らず「幸せになって」
えいじ、旅の“4日目”でようやく出した決断「これからアピールしまくろうかな」
「ここで1日目が終了しまして、“波乱の2日目”へ参ります」。そんな前フリが、スタジオの“恋愛見届け人”を務めるかすから告げられた通り、2日目はまだ午後にもならないうちから“大事件”が巻き起こってしまった。
メンバー全員で、昨日同様に“旅の思い出”を集めたアルバム作りに勤しむ直前。男子と女子がそれぞれに別れて現状報告会をしたのだが、ここで思わぬ変化を見せた男子が。「オレはきさきちゃん(寺島季咲)で、これからアピールしまくろうかなって」。昨晩によほど考え込んだのだろうか。数時間前よりも、男らしく、大人っぽい表情になっていた、えいじ(吉田叡史)。前回の旅から数えると、4日目となる『今日好き』で、いよいよ覚悟が決まったようだ。
とはいえ、前述の「アピール“しまくろう”」という言葉選びに、意図の有無は定かではないが、えいじのきさきに対するスタンスの変化が表れていた。あるいは、表れざるを得なかったのか。前回の『卒業編2024 in プーケット』初日でこそ、きさきの心をがっしりと掴んでいたえいじ。だが、いまや彼女を巡ってのカップル成立合戦で、追い風はライバルのそうた(米山颯太)に吹いている。さらに、“コミュ力おばけ”な新メンバーのもねる(川尻杜音)も参戦し、状況は三つ巴としかいえない。
これまでの夢の時間は、儚く終わった。前々回の1話にて、大友花恋&かすのお姉様方から、えいじがモテすぎていることに軽く懸念を示されていたが、えいじにとって、ここからは挽回以外に幸せへの道はない。かつ、一度掴んだ手綱を、もう一度掴み直すのは至難の業。またしても千載一遇のチャンスを逃し、“追われる側”から“追う側”へと、いわば都落ちをさせられたわけである。もちろん、えいじが判断を先延ばしにしたのは、『今日好き』のルール上では問題がない行動。ただ、彼の“答え”を待ち、それでもアピールをし続けたそら(中川そら)にとって、この旅の1日目は苦しいくらいに長かったのではないだろうか。
そら、“人生で初めて”の大恋愛は実らず「今日好きで出会えてよかったです」
唯一の救いだったのは、えいじがこの後すぐ、そらに想いを伝えた点。この日の午後のグループ分け前に、そらを2ショットに誘う。えいじに声を掛けられたタイミングで、表情の動きこそあまりなく、彼女の感情を読み取ることは難しかったが、それでもふたりは長い付き合い。そらもこの後の展開を察し、自分のなかで“答え”を心に決めていたことだろう。
「オレは、きさきちゃんが好きだなって思ったの」。えいじの単刀直入な一言は、そらの涙の始まりだった。普段の『今日好き』であれば、好きな人を目の前にして、たとえふたりきりだといえど、涙を流すメンバーは少ない。理由は、どんなに頑張っても、相手を困惑させてしまうから。だからこそ、ここまでぼろっぼろに大粒の涙を零すそらの姿からは、彼女がどれだけえいじを好きなのかが伝わってくる。相手を困惑とか、考えている余裕がない。
「自分からこんなに好きになったの、人生で初めてだから、それがえいじくんでよかったなって思えるし、大好きだからこそ、えいじくんには幸せになってもらいたいから」。「だから本当に、今日好きで出会えてよかったです」。今回のオンエアで、そらはどこまでも偉かったように感じる。自身の気持ちを正直に態度で示しながら、それでもえいじときさきの未来に向けて後押しをする。思えば、そらを慕ったるい(村澤瑠依)が、そうだったように。想いの連鎖がここまで繋がり、次はえいじの番だ。となると、そら自身の旅は……。