新星、師弟対決、悲願の初勝利……さまざまな者の“意地”を見た『第3回CRカップ スト6』

新星、指定、初勝利……第3回CRカップを見て

はやくも次大会が? 今後もまだまだ注目すべきことが起こりそう

 最後に、この先に開催される“かもしれない”大会についても記しておこう。

 大会終了直後、副将を務めた葛葉、SHAKA、sasatikk、ドンピシャの4人が改めて集まり、副将同士の総当たり戦をしつつ、大会を振り返る感想戦をしていた。

 「大将挑戦戦」で惜しいところまでいった葛葉とsasatikkは自身のプレイと心理戦を語りながら、「あのときあの選択をしていれば……」と漏らしていた。凄腕にまで成長したストリーマーやVTuberが、何人ものプロゲーマー相手に土をつけるという未来が、「もしかすればすぐそこまで来ているのでは」ということを予感させてくれたのだ。

CRカップ終了後、副将4人の「格付け二次会」がこちら【ストリートファイター6】

 くわえて、過去の配信中に話題があがっていた「師弟杯」に触れ、SHAKAがドンピシャに出場について話を振り、もっとも早くていつごろ開催されるのか? といった具体的な話まで明かしていた。「師匠に対して弟子が多いときはどうする? 弟子杯でもさきに開いて決めてもらう?」などと、出場メンバーの決め方までオープンに話していたが、実際に開催されるとなれば、どのような形式であっても盛り上がりそうだ。

 これとは別に、3月24日に有明GYM-EXにてRAGEによる『STREET FIGHTER 6』大会がオフライン開催されることが発表されている。プロシーンだけでなく、ストリーマー~VTuberシーンを中心とした大会が昨年よりも数多く開催されそうな予感がヒシヒシとしてくる。

 ファンが期待しているのは、自分たちと近しい存在でもあるストリーマーやVTuberらが、プロゲーマーと同レベルにまで腕をあげ、白熱した試合やドラマを見せてくれることにある。

 筆者が以前、梅原大吾に取材した際のことだ。梅原はそのとき、「格闘ゲームの世界に必要なのは“キャラクターのあるプレイヤー”」だと語っていた。

 格闘ゲーマーらは賞金のかかった大会に出場して実力を示しつつ、個性豊かでときに突き抜けすぎた振る舞いをみせることもあり、それらが絡まり合って人気が強まっていくこともある。この流れを考えると、これまで活躍してきた格闘ゲーマーらの強烈な個性は、配信者やストリーマーにも共通する点であると言えなくもない。

 配信者 兼 プロ格闘ゲーマーとして第一線を張れる若きスターは、いまの盛り上がりのなかから生まれるかもしれない。数年後、もしかすれば“数カ月後に突如”現れるかもしれないのだ。

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