『Fall Guys』基本プレイ無料化でブーム再燃 1年半ぶりに遊んで分かった3つの楽しさ

『Fall Guys』無料化でブーム再燃

 計60人のプレイヤーが生き残りをかけて様々なミニゲームに挑戦する『Fall Guys』。同作は6月21日に基本プレイ無料化を果たし、リリース開始から2年が経とうとしているこのタイミングで再び大きな注目を集めている。公式Twitterアカウントによると、基本プレイ無料化を含む大型アップデートを実施後、2日間で2000万人ものユーザーが同作をプレイしたようだ。

『Fall Guys: Free for All』: シーズンパス トレイラー
 

 今回はブーム再燃の兆しが見える『Fall Guys』について、約1年半ぶりの再プレイとなるユーザー目線で同作の面白さ、新たな発見等について言及する。

バトロワ×アクションで新境地を開いた”パーティーロイヤルゲーム”

 『Fall Guys』は2020年8月4日にリリースされた“パーティーロイヤルゲーム”。プレイヤーは各種マッチへ参加後、移動・ジャンプ・ダイビングヘッド等の各種アクションを使い分け、他の参加者を出し抜きながらクリア目標の達成を目指していく。「障害物を避けながらアスレチックコースを進む」・「制限時間内にトークンを大量に集める」……等々、いずれのミニゲームもアグレッシブな立ち回りが求められる一方、誰もが理解できるような分かりやすいゲームルールで構築されているのが特徴である。

 上述の通りカジュアル色が目立つ同作だが、東京都が主催した「東京eスポーツフェスタ2022」や、ソニー・インタラクティブエンタテインメントによる「PLAY ALIVE」など、eスポーツイベントの競技タイトルに採用されることも珍しくない。プロゲーミングチーム”Crazy Raccoon”が手掛ける「CRカップ」にて、当初のメインタイトルであった『Apex Legends』(Apex)の代打として採用されたのも記憶に新しく、リリースからしばらく経ってはいるものの、一定以上の支持を得ている人気作といった印象だ。2022年7月現在は新シーズン「FREE FOR ALL」が進行中。また、過去には『ゴジラ』や『Among Us』などの人気IPとコラボしたことでも話題を集めた。

Fall Guys - Godzilla Costume

2年間の歩みでパワーアップした『Fall Guys』の多彩な魅力

 ここからは、約1年半ぶりに『Fall Guys』の世界へ舞い戻った一人のユーザー目線から意見を書き記したい。率直な感想は「やっぱりFall Guysって楽しい!」という一言に終始するのだが、その内訳を細かく見ると、新たに発見した3つの楽しさが関係している。

 1つ目は、ゲームモードがリリース当初よりも大幅に増加している点。これは客観的に見ても想像に容易い部分ではないだろうか。筆者が最後に同作を起動したのは、中世をモチーフにしたシーズン2「MEDIEVAL KNOCKOUT」の頃。当時も30種類近くのゲームで遊べたものの、現在の収録ゲーム数は倍以上も上回っている。行えるアクションは移動やジャンプが中心だが、舞台(ステージ)と見せ方が変わったことで、“敵プレイヤーを蹴落とす”という本質は同じながらも飽きずに長く楽しめる……というわけだ。

 2つ目は基本プレイ無料化に伴う形で「シーズンパス」を実装した点。これは上述の『Apex』や『フォートナイト』等の既存バトロワ作品でも見受けられるコンテンツで、プレイヤーのゲーム進行状況に応じて多様なアイテム(特殊スキンなど)が付与されるというもの。従来の『Fall Guys』ではプレイ毎に獲得できる「名声」、そして好成績を収めたプレイヤーに与えられる「クラウン」がゲーム内通貨の役割を担っていたが、今回のシーズンパスの導入により、毎試合の結果が着実にゲーム内アイテムの解放に繋がる仕組みになったものと思われる。パフォーマンスにあまり左右されずにコンテンツを受け取ることができるならば、こうしたシーズンパスはプレイヤーのモチベーションを保つ上で効果的に機能すると見てよいだろう。

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