屋根伝いの移動に激しい剣戟、分岐する物語への期待も 『Rise of the Ronin』新トレーラーから考察
プレイステーションに関連した最新情報を発信する“State of Play”が2月1日に配信され、国内外のさまざまなタイトルが発表された。
本稿では、そのなかでも『Rise of the Ronin』(以下、RotR)に注目。同配信で公開された最新のトレーラーから、気になるシーンの解説や考察をしていく。
移動手段から戦闘システムまでわかる充実した内容
冒頭では1858年の横浜が登場。アメリカのペリー提督が日本に来航した、いわゆる黒船来航から5年後にあたる。画面に映っている横浜は和洋折衷という様相で、時代劇などでよく見る日本的な木造建築だけでなく、レンガ造りの建物も軒を連ねている。
道中では主人公がカギ縄を使って屋根伝いに移動するシーンも。さらにパラグライダーのような装置“アビキュラ”を使って滑空することもできるほか、馬に乗る姿も確認できた。カギ縄、アビキュラ、乗馬の切り替えはスムーズで、映像ではアビキュラを使った滑空から着地するギリギリで乗馬もできるようだ。
シーンは切り替わって戦闘の場面へ。刀を使った斬り合いが基本で、構えによって戦い方が変化するほか、体勢を崩した相手に重い一撃を食らわせられるようだ。また、発明家の伊賀七という男と取引すれば、火炎放射器を始めとする多彩な装備が手に入る模様。戦闘シーンでは、火縄銃のような長大な銃に刃物を付け、銃撃と斬撃を組み合わせたコンボで敵を攻撃していた。武器のバリエーションも豊富なのだろう。
次は1858年から10年後に飛び、鳥羽伏見の戦いに移る。10年単位で物語が動くということは、本作のストーリーは黒船来航の前後だけでなく、少なくともその後の戊辰戦争の過程なども描く、壮大な内容になるかもしれない。続く戦闘シーンでは、新選組の永倉新八との一騎打ちが確認できた。戦闘中は相手の攻撃をいなして反撃するような動きも散見され、こちらはコーエーテクモゲームスが以前に発売した「Wo Long: Fallen Dynasty」を彷彿とさせる。同タイトルでは、相手の攻撃を弾く“化勁”を交えた、攻守が激しく入れ替わるバトルが特徴だった。『RotR』ではそうした要素も取り入れているのだろう。
映像の後半では新選組らしき面々が登場し、隊の一員として誰かを追いかけるシーンへ。本作はプレイヤーの選択で物語が分岐していくらしいが、新政府側と幕府側、どちらにつくかも選べるのだろうか。もしそうなら、ストーリーの分岐は相手のセリフがちょっと変わるくらいの軽いものではなく、根本的に展開が変化していく、かなり力の入ったものになりそうだ。
似たタイプのゲームである『Ghost of Tsushima』とは、今後は比較もされそうだ。『RotR』は幕末、『Ghost of Tsushima』は鎌倉と、扱っている時代こそ大きく違うが、日本を舞台にしたオープンワールドものという点では変わらない。『Ghost of Tsushima』は海外のスタジオが手がけた作品ながら、武士道と冥人(くろうど)の対比、舞台となる対馬の再現具合を始め、ゲームらしい爽快感と日本を舞台にするにあたってのリアリティを両立した傑作だった。日本が舞台の時代劇ものを日本のゲームスタジオが作るとなれば、周囲から求められるハードルも上がりそうだが、『戦国無双』や『信長の野望』などを生み出してきたコーエーテクモゲームスなら、クオリティの心配は無用だろう。
© 2024 コーエーテクモゲームス. Rise of the Ronin is a trademark of KOEI TECMO GAMES CO., LTD. Published by Sony Interactive Entertainment Inc.
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