リアルな画質のジャングルに“現代風”の操作方法も リメイク版『MGS3』新映像を考察

リメイク版『MGS3』新映像を考察

 『メタルギア ソリッド3 スネークイーター』のリメイクである『METAL GEAR SOLID Δ(デルタ): SNAKE EATER』の新映像が、10月26日に放送された“Xbox Partner Preview”にて公開された。約1分40秒のなかで、Unreal Engine 5という最新のゲームエンジンによって再構築された『MGS3』の一部を垣間見ることができた。

(4K) METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER - First In-Engine Look (CERO)

 本稿では、同映像を振り返りつつ、登場したフィールドや進化した映像、表現などを解説していきたい。

圧倒的な画質で蘇る19年前の名作

 今回公開された映像は、コナミがX(旧Twitter)に開設している公式アカウントいわく、“First In-Engine Look”というもの。リメイク版で導入されているゲームエンジン、Unreal Engine 5を使ったデモンストレーションという感じだろうか。

 映像の冒頭では、枝に引っかかったカバンが確認できる。おそらく、オリジナル版で主人公のネイキッド・スネークが最初に挑んだ作戦・バーチャスミッション時のものだろう。ソコロフ博士が望む西側への亡命を助けるべくソ連領内に潜入した際、スネークは途中でバックパックを木に引っかけてしまい、着地後に取り戻すという展開があった。

 映像はバーチャスミッションの内容が中心になっているようで、ワニが棲む沼地や渓流に架けられた吊り橋のほか、ソコロフにエヴァ、オセロットといった重要人物と出会う廃墟なども登場。また、スネークイーター作戦で出てくるザ・ペインと戦う洞窟や、高射砲にヘリも出てくる山岳地帯も確認できた。

 原作が2004年に登場してから約19年以上たっていることもあり、グラフィックの進化には目を見張るものがある。水面の反射やスネークの迷彩服の汚れ具合、木漏れ日によってわずかに明るくなる背景など、細かなところまで表現されていた。『MGS3』は、敵施設への潜入がメインだったそれまでのシリーズ作品から一転、鬱蒼と茂る森林などが待ち構えるジャングルが軸になっており、背景に溶け込む“カモフラージュ”が初めて実装されたタイトルでもある。そういう意味では、リアルな画質でリメイクするにはピッタリな作品かもしれない。

 画質や質感だけでなく、操作方法も現代向けにアレンジされていそうだ。映像ではスネークが中腰で動く姿も確認されているが、少なくとも原作では不可能だった。肩越しで撃つTPSのような視点はなかったが、ナンバリングタイトルとしては最新作の『メタルギアソリッドV ファントムペイン』の操作感が踏襲されている可能性もありそうだ。

 リメイク版『MGS3』である『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』は、PS5とXbox Series X|S、Steamで発売予定。発売時期はまだ明かされていない。

©Konami Digital Entertainment

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