麻布台ヒルズ『チームラボボーダレス』先行レポ ゼリーやシャボン玉のような光が演出する“境界のない世界”
巨大な光の彫刻! 「Light Sculpture―Flow」シリーズ
次に導かれたのが、ムービングライトに囲われた空間が広がる「Light Sculpture」(光の彫刻)シリーズだ。20以上の作品が1~2分ごとに移り変わる本エリアでは、ムービングライトの光が形や色を変えながら音楽に合わせて様々な動きを見せており、じっと見ていると思わず光に吸い込まれそうになる。
近くから見ても迫力があるが、後ろがなだらかな山になっており、山の上から鑑賞するのもおすすめだ。
Bubble Universeエリア
本エリアには、無数の球体が空間を埋め尽くす『Bubble Universe: 実体光、光のシャボン玉、ぷるんぷるんの光、環境によって生み出される光‐ワンストローク』がある。以前お台場の『チームラボボーダレス』にあった『呼応するランプの森‐ワンストローク』がグレードアップしたような本作品。
筆者のお気に入りの作品の一つにもなった本作品は、物質的な実体のある光、シャボン玉状の光の塊、ゼリーの塊のような光、環境によって生み出される光の4つの球体の中の光が無数に入り混じる、まさに“映え”空間。
「物質的には存在せず、私たちの認知上にのみ存在している光の現象」であるというメッセージが込められている本作品に足を踏み入れた瞬間、「ゼリーが浮かんでいる......!?」と驚いたのだが、近づいてみると、ゼリーの塊のような光がぷるんぷるんと揺れながら一番近くの球体に伝播していった。
おすすめの撮影方法は、床の鏡も入れ込んで撮影する方法だ。このように奥行きのある幻想的な映え写真に仕上がる。
次第に光のゼリーやシャボン玉に愛くるしさを感じていた筆者も世界に引き込まれ、無意識にゆらゆらと揺れており「光をシャボン玉やゼリーとして認識してしまう」不思議な感覚に陥った。部屋全体も様々な色に変化するので、シャッターチャンスばかりだ。